丙号券

丙号券(へいごうけん)は、日本銀行券紙幣、お札)の種類の一つ。日本銀行兌換券兌換)として発行されたもので、券種は、丙二百円券丙十円券丙五円券の3種である。

乙号券の後継として発行され、丙二百円券・丙五円券については後継として丁号券が、丙十円券については後継としてい号券が発行されているが、当時の様式符号は、単純に額面金額ごとの発行順(計画されていたが未発行の券種を含む)に符号が付与されていたため、同じ様式符号であっても近い時期の発行とは限らない。丙号券の発行順は、丙五円券、丙十円券、丙二百円券の順である。

丙号券は全券種発行が停止されており、現在では全券種失効している。

丙号券の一覧

丙号券の一覧
券種 表面 裏面 発行開始日 失効日 備考
丙二百円券
武内宿禰

彩紋
1945年(昭和20年)8月16日 日本銀行券預入令により1946年(昭和21年)3月2日限りで失効 通称は「裏赤200円」。
デザインは未発行の甲二百円券の流用・一部改変。
事実上の不換紙幣
告示上は1927年(昭和2年)5月12日発行開始だが、しらばくは日本銀行に死蔵。
新円切替の際、証紙を貼付して新円の代用とする措置が取られ、これは1946年(昭和21年)10月31日限りで失効。
丙十円券
和気清麻呂

護王神社
1930年(昭和5年)5月21日 日本銀行券預入令により1946年(昭和21年)3月2日限りで失効 通称は「1次10円」。
新円切替の際、証紙を貼付して新円の代用とする措置が取られ、これは1946年(昭和21年)10月31日限りで失効。
丙五円券
武内宿禰宇倍神社

彩紋
1916年(大正5年)11月17日 兌換銀行券整理法により1939年(昭和14年)3月31日限りで失効 通称は「大正武内5円」「白ひげ5円」。
 
券種
発行中
    千円紙幣
1000JPY
1000JPY
1000JPY
1000JPY
二千円紙幣
2000JPY
2000JPY
2000JPY
2000JPY
五千円紙幣
5000JPY
5000JPY
5000JPY
5000JPY
一万円紙幣
10000JPY
10000JPY
10000JPY
10000JPY
発行終了
有効券あり
全券種失効
 
様式符号
日本銀行兌換
  • 旧券
  • 改造券
日本銀行兌換券(兌換)
日本銀行券(不換紙幣
戦時中〜終戦直後発行
戦後発行(太字は発行中)
* D二千円券のみ発行中。
製造:国立印刷局 / 発行:日本銀行(発券局)
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