ろ号券

ろ号券(ろごうけん)は、日本銀行券紙幣、お札)の種類の一つ。券種は、ろ百円券ろ十円券ろ五円券の3種である。題号は単に「日本銀行券」であり、不換紙幣である。

3券種いずれも、い号券の後継として発行され、後継としてA号券が発行されたが、当時の様式符号は、単純に額面金額ごとの発行順(計画されていたが未発行の券種を含む)に符号が付与されていたため、同じ様式符号であっても近い時期の発行とは限らない。ろ五円券が先に発行された後、ろ十円券・ろ百円券が発行された。

ろ号券は全券種発行が停止されており、現在では全券種失効している。

ろ号券の一覧

ろ号券の一覧
券種 表面 裏面 発行開始日 支払停止日・失効日 備考
ろ百円券
聖徳太子

法隆寺西院伽藍全景
1945年(昭和20年)8月17日 日本銀行券預入令により1946年(昭和21年)3月2日限りで失効 通称は「3次100円」。
発行当初は表面地模様2色。
1945年(昭和20年)8月頃より表面地模様1色のものが発行開始。
新円切替の際、証紙を貼付して新円の代用とする措置が取られ、これは1946年(昭和21年)10月31日限りで失効。
ろ十円券
和気清麻呂

護王神社本殿
1945年(昭和20年)8月17日 日本銀行券預入令により1946年(昭和21年)3月2日限りで失効 通称は「4次10円」。
発行当初は表面地模様2色。
1945年(昭和20年)11月頃より表面地模様1色のものが発行開始。
新円切替の際、証紙を貼付して新円の代用とする措置が取られ、これは1946年(昭和21年)10月31日限りで失効。
ろ五円券
菅原道真北野天満宮

彩紋
1943年(昭和18年)12月15日 日本銀行券預入令により1946年(昭和21年)3月2日限りで失効 発行当初は記番号黒色で通し番号あり、通称「3次5円」。
1944年(昭和19年)11月20日より記号赤色で通し番号なしのものが発行開始、通称「4次5円」。
 
券種
発行中
    千円紙幣
1000JPY
1000JPY
1000JPY
1000JPY
二千円紙幣
2000JPY
2000JPY
2000JPY
2000JPY
五千円紙幣
5000JPY
5000JPY
5000JPY
5000JPY
一万円紙幣
10000JPY
10000JPY
10000JPY
10000JPY
発行終了
有効券あり
全券種失効
 
様式符号
日本銀行兌換
  • 旧券
  • 改造券
日本銀行兌換券(兌換)
日本銀行券(不換紙幣
戦時中〜終戦直後発行
戦後発行(太字は発行中)
* D二千円券のみ発行中。
製造:国立印刷局 / 発行:日本銀行(発券局)
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