虹を掴む男 (映画)

曖昧さ回避 この項目では、1947年米映画について説明しています。西田敏行主演、山田洋次監督の日本の喜劇映画シリーズについては「虹をつかむ男」をご覧ください。
虹を掴む男
The Secret Life of Walter Mitty
監督 ノーマン・Z・マクロード(英語版)
脚本 ケン・イングランド
エヴェレット・フリーマン
フィリップ・ラップ(英語版)[1]
原作 ジェームズ・サーバー
ウォルター・ミティの秘密の生活
製作 サミュエル・ゴールドウィン
出演者 ダニー・ケイ
ヴァージニア・メイヨ
ボリス・カーロフ
フェイ・ベインター
アン・ラザフォード(英語版)
音楽 シルビア・ファイン(英語版)(歌)
デイヴィッド・ラクシン(曲)
撮影 リー・ガームス(英語版)
編集 モニカ・コリングウッド(英語版)
製作会社 サミュエル・ゴールドウィン・プロダクションズ(英語版)
配給 アメリカ合衆国の旗 RKO
日本の旗 大映洋画部
公開 アメリカ合衆国の旗 1947年8月4日シカゴ
アメリカ合衆国の旗 1947年8月14日ニューヨーク
アメリカ合衆国の旗 1947年9月1日
日本の旗 1950年10月30日
上映時間 110分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
フランス語
ドイツ語
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虹を掴む男』(にじをつかむおとこ、The Secret Life of Walter Mitty)は、1947年アメリカ合衆国ファンタジーコメディ映画。監督はノーマン・Z・マクロード(英語版)、出演はダニー・ケイヴァージニア・メイヨなど。原作はユーモア作家ジェームズ・サーバーの短編小説『ウォルター・ミティの秘密の生活[2]で、原作は非常に短い短編であり、映画はオリジナルストーリーを展開している。

2013年ベン・スティラー監督・主演で『LIFE!』としてリメイクされている。

ストーリー

主人公のウォルター・ミティ(演:ダニー・ケイ)はニュージャージー州パースアンボイ出身の取るに足らない男である[3]。彼は、過干渉な自身の母親、威圧的で人の手柄を横取りする上司のブルース・ピアース、頭の弱い婚約者のガートルード・グリスウォルド、ガートルードの男友達のタビー・ワズワース、ガートルードの母親で口うるさいグリスウォルド夫人など、彼の人生に関わる全ての人から尻に敷かれ、嫌がらせを受けている。

彼は、ピアース出版社の編集者として毎日読んでいるパルプ雑誌を元にして、刺激的で現実ではあり得ない生活を妄想することで、それらから逃避していた。しかし、彼の夢は、より多くの問題を引き寄せていた。あるシーンでは、暖房用のボイラーに火をつけている間に、イギリス空軍の戦闘機パイロットになる夢を見ていた。母親から夕食に呼ばれて、この白昼夢から目覚めさせられた。彼はまだ戦闘機パイロットであるつもりのままで敬礼して、腕の下に赤熱した火かきを挟んでしまい、背広に穴を空けてしまった。

彼が謎の女性、ロザリンド・ヴァン・ホーン(演:ヴァージニア・メイヨ)と出会ったことで、事態はさらに複雑になる。ロザリンドは叔父のピーター・ヴァン・ホーンと共に、第二次世界大戦中にナチスから隠されたオランダの王冠の宝石を探していた。ウォルターは信じられないような現実世界での冒険に巻き込まれ、平凡な家族や友人から二重生活を隠そうとする。やがて彼は、自分の周辺の人たちに立ち向かう勇気を得る。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

  • ウォルター・ミティ: ダニー・ケイ柳沢真一) - ピアース出版の校正係。
  • ロザリンド・ヴァン・ホーン: ヴァージニア・メイヨ富永美沙子) - ウォルターの夢に現れた美女。
  • ホリングスヘッド博士: ボリス・カーロフ大木民夫) - ウォルターを殺しに来た不気味な男。
  • ミティ夫人: フェイ・ベインター七尾伶子) - ウォルターの過干渉な母親。
  • ガートルード・グリスウォルド: アン・ラザフォード(英語版)此島愛子) - ウォルターの婚約者。
  • ブルース・ピアース: サーストン・ホール(英語版)河村弘二) - ウォルターの会社の社長。
  • タビー・ワズワース: ゴードン・ジョーンズ(英語版) - ガートルードの男友達。
  • グリスウォルド夫人: フローレンス・ベイツ(英語版) - ガートルードの母親。
  • ピーター・ヴァン・ホーン: コンスタンティン・シャイン(英語版) - ロザリンドの叔父。
  • 大佐: レジナルド・デニー

作品の評価

Rotten Tomatoesによれば、6件の評論のうち高評価は83%にあたる5件で、平均して10点満点中6.83点を得ている[4]

出典

  1. ^ クレジットなし。“The Secret Life of Walter Mitty (1947) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2015年1月11日閲覧。
  2. ^ “虹を掴む男”. KINENOTE. 2015年1月11日閲覧。
  3. ^ “The Secret Life of Walter Mitty” (英語). Variety. (1946年12月31日). https://www.variety.com/review/VE1117794719?refcatid=31 2011年7月7日閲覧。 
  4. ^ “The Secret Life of Walter Mitty (1947)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年8月4日閲覧。

外部リンク

サミュエル・ゴールドウィンが製作した映画作品
1920年代
  • Slave of Desire(1923)
  • Potash and Perlmutter(1923)
  • 永遠の都(英語版)(1923)
  • 恋の人形(1924)
  • 滑稽ホリウッド(英語版)(1924)
  • 楽園の盗賊(英語版)(1925)
  • 歓楽の舞姫(英語版)(1925)
  • ダーク・エンゼル(英語版)(1925)
  • ステラ・ダラス(英語版)(1925)
  • 夢想の楽園(英語版)(1926)
  • お前とならば空までも(英語版)(1926)
  • 悲恋舞曲(英語版)(1927)
  • 魔炎(英語版)(1927)
  • 悪魔の踊子(1927)
  • スペインの花(英語版)(1928)
  • 目覚め(英語版)(1928)
  • 海のロマンス(英語版)(1929)
  • ブルドッグ・ドラモンド(英語版)(1929)
  • 曳かれ行く男(英語版)(1929)
  • これぞ天国(英語版)(1929)
1930年代
  • 怪紳士(英語版)(1930)
  • ウーピー(1930)
  • 放蕩息子(英語版)(1930)
  • 天国の一夜(英語版)(1931)
  • 街の風景(英語版)(1931)
  • 突貫勘太(1931)
  • 国際盗賊ホテル(英語版)(1931)
  • 人類の戦士(1931)
  • 今宵ひととき(英語版)(1931)
  • 仰言ひましたわネ(英語版)(1932)
  • カンターの闘牛師(1932)
  • シナラ(英語版)(1932)
  • 仮面の男(1933)
  • 羅馬太平記(1933)
  • 復活(英語版)(1934)
  • 女優ナナ(英語版)(1934)
  • 百万弗小僧(英語版)(1934)
  • ダアク・エンゼル(英語版)(1935)
  • 結婚の夜(英語版)(1935)
  • バーバリー・コースト(英語版)(1935)
  • 生活への道(英語版)(1935)
  • この三人(1936)
  • 孔雀夫人(1936)
  • 大自然の凱歌(英語版)(1936)
  • 当り屋勘太(英語版)(1936)
  • 市街戦(1936)
  • 木に攀る女(英語版)(1937)
  • ステラ・ダラス(1937)
  • デッドエンド(1937)
  • ハリケーン(1937)
  • マルコ・ポーロの冒険(英語版)(1938)
  • 牧童と貴婦人(英語版)(1938)
  • 華麗なるミュージカル(英語版)(1938)
  • かれらに音楽を(英語版)(1939)
  • 嵐が丘(1939)
  • 暁の討伐隊(1939)
  • 犯人は誰だ(英語版)(1939)
1940年代
1950年代
  • われら自身のもの(英語版)(1950)
  • Edge of Doom(1950)
  • 我が心の呼ぶ声(英語版)(1951)
  • アンデルセン物語(英語版)(1952)
  • 野郎どもと女たち(1955)
  • ポギーとベス(英語版)(1959)
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  • アメリカ