薔薇色遊覧船

薔薇色遊覧船
Transatlantic Merry-Go-Round
監督 ベンジャミン・ストロフ
脚本 レオン・ゴードン
製作 エドワード・スモール
音楽 アルフレッド・ニューマン
リチャード・A・ホワイティング
撮影 テッド・テズラフ(英語版)
編集 Hanson T. Fritch
グラント・ホワイトック(英語版)
製作会社 Reliance Pictures
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開
  • 1934年11月2日 (1934-11-02)
上映時間 91分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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薔薇色遊覧船』(ばらいろゆうらんせん、Transatlantic Merry-Go-Round)は、ベンジャミン・ストロフ(英語版)が監督し、1934年に制作されたアメリカ合衆国ドラマ映画で、ミュージカルやコメディの要素も盛り込まれている。

あらすじ

ニューヨークを出航した大西洋横断航路の豪華船プログレス号にはラジオの人気者チャド・デンビーが乗り込み、歌手サリーをはじめとする彼の一行が航海中に余興を提供するとあって、乗客を満載していた。その中には宝石泥棒ジミイ・ブレットと、その子分でボーイとしてが乗り込んだショーティ、ブロードウェイのギャングであるリー・ロザー、イカサマ賭博師ジャック・サマーズなどが乗り合わせていた。休暇で客として乗船していたニューヨーク市警のマキニー警部補は、乗船後に財布を盗まれるが、すぐさまブレットが怪しいと睨む。...[1]

キャスト

  • ジーン・レイモンド(英語版) - ジミー・ブレット (Jimmy Brett)
  • ナンシー・キャロル - サリー・マーシュ (Sally Marsh)
  • ジャック・ベニー - チャド・デンビー (Chad Denby)
  • シドニー・ハワード(英語版) - 酔っ払いダン・キャンベル (Dan Campbell, the Drunk)
  • ミッチ・グリーン(英語版) - ミッチ (Mitzi)
  • シド・シルヴァース(英語版) - ショーティ (Shorty)
  • フランク・パーカー(英語版) - テナー歌手フランク (Frank, the Tenor)
  • シドニー・ブラックマー - リー・ロザー (Lee Lother)
  • ラルフ・モーガン(英語版) - ハーバート・ロッソン (Herbert Rosson)
  • シャーリー・グレイ(英語版) - アニャ・ロッソン (Anya Rosson)
  • パッツィ・ケリー(英語版) - パッツィ・クラーク (Patsy Clarke)
  • サム・ハーディー(英語版) - ジャック・サマーズ (Jack Summers)
  • ウィリアム・ステージ・ボイド(英語版) - ジョー・ソーンダース (Joe Saunders)
  • ロバート・エリオット(英語版) - インスペクター、マック・マキニー (Inspector 'Mac' McKinney)
  • ザ・ボズウェル・シスターズ(英語版) - 本人役

以下は、クレジットなし。

  • アラン・キャヴァン(英語版) - 船の士官 (Ship's Officer)
  • アンドレ・シェロン(英語版) - フランス人の男 (Frenchman)
  • ウォリス・クラーク(英語版) - 船長 (Ship's Captain)
  • ドン・ダグラス(英語版) - パーサー (Purser)
  • ベス・フラワーズ - 聴衆の中の女性 (Woman in Audience)
  • メアリ・フォーブス(英語版) - 乗客 (Passenger)
  • エスター・ハワード - 乗客 (Passenger)
  • ウィルフレッド・ルーカス - ドックの警官 (Policeman at Dock)
  • トム・マクガイア(英語版) - ディテクティブ (Detective)
  • ウェッジウッド・ノウエル - 給仕 (Waiter)
  • デニス・オキーフ - レビューを見ている乗客 (Passenger Watching Revue)
  • リー・フェルプス(英語版) - ドックのポーター (Porter at Dock)
  • シド・セイラー(英語版) - キャンベルのタクシー運転手 (Campbell's Taxi Driver)
  • ラリー・ステアーズ(英語版) - パーサーを見つけるよう頼まれる乗客 (Passenger Asked to Get Purser)

制作

ロンドンの喜劇役者であったシドニー・ハワードが招かれて、主要な役を演じた。当初のタイトルは『London Showboat』ないし『Showboat of 1934』であった[2]

本作中には数多くのミュージカル楽曲が盛り込まれているが、その中には、コーラス・ガールたちが幾何学的パターンに配置されたところを頭上から撮影するバスビー・バークレー風の演出も含まれている。ザ・ボズウェル・シスターズは、「ロック・アンド・ロール (Rock and Roll)」と題された、リチャード・A・ホワイティング(英語版)シドニー・クレア(英語版)が書いた楽曲を歌っており、この表現をポピュラー楽曲に使った最初の例としてしばしば言及される[3]、この曲の歌詞における意味は、大洋の波の動きに言及したものである[4]

脚注

  1. ^ 薔薇色遊覧船 - 映画.com - ネタバレを含むあらすじが記載されている。
  2. ^ Schallert, Edwin (May 3, 1934). “Sydney Howard, Top-Notch Comedy Star of England, Signed for Work in Hollywood: "LONDON SHOW BOAT" TO EXPLOIT STAR'S TALENT "Serenade" by Rex Beach May Be Lilian Harvey Film; Peggy Wood Leaves for East”. Los Angeles Times: p. 13 
  3. ^ Young, William H.; Young, Nancy K. (2007). The Great Depression in America: A Cultural Encyclopedia, Volume 1. Westport, Connecticut: Greenwood Press. p. 506. ISBN 978-0-313-33521-1. https://books.google.com/books?id=QYYMqXUyjnUC&pg=PA506 2012年3月13日閲覧。 
  4. ^ http://www.songlyrics.com/the-boswell-sisters/rock-and-roll-lyrics

外部リンク

  • 薔薇色遊覧船 - IMDb(英語)
  • Turner Classic Movies page