若葉のころ (ビージーズの曲)

「若葉のころ」
ビージーズシングル
初出アルバム『オデッサ』
B面 イギリスの旗/アメリカ合衆国の旗Lamplight (lead vocals Robin Gibb) (Original issue)
日本の旗メロディ・フェア (1969年)
愛はきらめきの中に (1996年再発盤)
リリース
規格 45回転シングル盤
録音 1968年11月
イギリスの旗ロンドンIBCスタジオ
ジャンル ロック、フォーク、ソフトロック、ポップ
時間
レーベル イギリスの旗 ポリドール・レコード 56304
アメリカ合衆国の旗 アトコ・レコード 45-6657
作詞・作曲 バリー・ギブ/ロビン・ギブ/モーリス・ギブ
プロデュース ロバート・スティッグウッド, ビージーズ
ゴールドディスク
ゴールド日本の旗日本レコード協会
ビージーズ シングル 年表
I Started a Joke
(1968)
若葉のころ
(1969)
Tomorrow Tomorrow
(1969)
ミュージックビデオ
「First of May」 - YouTube
テンプレートを表示

若葉のころ」(わかばのころ、First of May)は、ビージーズバリー・ギブのリード・ボーカルでレコーディングし、1969年のダブル・アルバム『オデッサ』に収録され、シングル盤としても発売された楽曲。

解説

「若葉のころ」のB面は、ロビン・ギブがリードを歌う「ランプライト (Lamplight)」だった。「若葉のころ」をA面に選んだのは、当時ビージーズのマネージャーだったロバート・スティッグウッド (Robert Stigwood) であった。ロビン・ギブがグループを離れたこともあり、このアルバムからシングル・カットされたのはこの曲だけとなった[2]

曲はキャッシュ・ボックスで1969年にチャート・インした[3]。1971年には「若葉のころ」が『小さな恋のメロディ』(Melody)のサウンドトラックに収録された[4]。この曲はロビン・ギブビージーズを離れる原因のひとつとなった。ロビンは自分の曲「ランプライト」をアルバムからの最初のシングル盤にしたいと望んでいたが、バリーは「若葉のころ」の方がよいと考えていた。結局、バリーの判断が採用され、ロビンはバンドをやめた。しかし、ロビンは1年後には復帰している。

この曲はまず1968年8月16日ニューヨークでデモ・テープが録音された[5]。同年遅く、ロンドンIBCスタジオで、ビル・シェパード (Bill Shepherd) の編曲によるオーケストラが加えられ、この曲は大きく作り替えられた。バリー・ギブは、『Tales from the Brothers Gibb』において、この曲の原題(First of May:「5月1日」の意)は、愛犬バーナビー (Barnaby) の誕生日から思いついたと述べている[6]

最初のリリース以来、「若葉のころ」は何回かチャートを上昇することがあった。1971年に幼い少年少女の恋心を描いたイギリス映画『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックに使われた[7]1996年には、日本テレビドラマ『若葉のころ』のテーマ曲として使用された[8]2015年には、台湾映画『若葉のころ』で作品のモチーフとして劇中で使われた。この曲は日本ではCDで再発売され、そこそこの成功を何度も収め、総売上は10万枚以上に上っている[9]

カバー・バージョン

この曲のカバー・バージョンには、マット・モンロー (Matt Monro)、ホセ・フェリシアーノ1969年RCAからリリースされた『Feliciano/10 To 23』に収録[10])、シラ・ブラック (Cilla Black)(1971年のアルバム『Images』)、トニー・ハドリー (Tony Hadley)(1998年のシングル盤)によるものがある。2005年ロビン・ギブは、イギリスのボーカル・グループG4との共演で「若葉のころ」を再録音し、このバージョンはG4のアルバム『G4 & Friends』に収録された。この曲は、イギリスソプラノ歌手サラ・ブライトマンも公演でしばしば取り上げており、One Night in Eden[11]、La Luna、Symphony といったツアーで歌われた[12]アイルランドバラッド・グループ、ウルフ・トーンズ (The Wolfe Tones) も、アルバム『Let the People Sing』でこの曲を取り上げている。

チャート

チャート (1969年) 最高位
オランダ Dutch Top 40 シングル・チャート 2
ドイツ Media Control シングル・チャート[13] 3
アイルランド・シングル・チャート[14] 4
全英シングルチャート[15] 6
オーストラリア ケント・ミュージック・レポート 15
アメリカ合衆国 キャッシュボックス[16] 18
アメリカ合衆国 ビルボードホット100 37
日本 オリコン・シングル・チャート[17] 80
チャート (1996年) 最高位
日本 オリコン・シングル・チャート[18] 25

出典・脚注

  1. ^ Spicks & Specks: Bee Gees Singles Discography
  2. ^ Bilyeu, Melinda; Hector Cook, Andrew Môn Hughes, with Joseph Brennan and Mark Crohan (2000). Bee Gees: Tales of the Brothers Gibb (New Revised Version ed.). London, New York: Omnibus Press. pp. 208-209 
  3. ^ “Cashbox Top 100 Singles”. Cashbox Magazine. 23 January 2015閲覧。
  4. ^ “First of May”. Popularsong.org. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月7日閲覧。
  5. ^ Brennan, Joe. “Gibb Songs 1968”. Joseph Brennan. 2012年5月25日閲覧。
  6. ^ Bilyeu, Melinda; Hector Cook, Andrew Môn Hughes, with Joseph Brennan and Mark Crohan (2000). Bee Gees: Tales of the Brothers Gibb (New Revised Version ed.). London, New York: Omnibus Press. p. 212 
  7. ^ “The BeeGees First of May”. popularsong.org. 2012年5月25日閲覧。
  8. ^ “今日は一日“90年代テレビドラマ主題歌”三昧”. 日本放送協会. 2012年5月25日閲覧。
  9. ^ s-ビー・ジーズ(2007年10月16日時点のアーカイブ
  10. ^ Discogs: Jose Feliciano – 10 To 23
  11. ^ Fleming, John (1999年7月11日). “Brightman delights the ears”. St Petersburg Times: p. 2B 
  12. ^ Hernández, Ricardo (2008年11月10日). “Sarah Brightman captivates Mexican audiences” (Spanish). El Occidental. http://www.oem.com.mx/eloccidental/notas/n926373.htm 
  13. ^ Musicline.de Chartsverfolgung: First Of May
  14. ^ The Irish Charts - 曲名欄に「FIRST OF MAY」と入力して検索すれば表示される
  15. ^ ChartArchive: First Of May
  16. ^ CASH BOX Top 100 Singles, Week ending APRIL 19, 1969
  17. ^ 『オリコンチャート・ブック アーティスト編 昭和43年 - 昭和62年』(オリジナルコンフィデンス/1988年/ISBN 978-4871310215)p.261
  18. ^ ORICON STYLE
バリー・ギブ - ロビン・ギブ - モーリス・ギブ
コリン・ピーターセン - ヴィンス・メロニー - ジェフ・ブリッジフォード
主な楽曲

「ニューヨーク炭鉱の悲劇」(1967年) - 「To Love Somebody」(1967年) - 「マサチューセッツ」(1967年) - 「ワーズ」(1968年) - 「獄中の手紙」(1968年) - 「若葉のころ」(1969年) - 「メロディ・フェア」(1971年) - 「傷心の日々」(1971年) - 「ジャイブ・トーキン」(1975年) - 「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」(1976年)- 「愛はきらめきの中に」(1977年) - 「ステイン・アライヴ」(1977年) - 「恋のナイト・フィーバー」(1978年) - 「失われた愛の世界」(1979年) - 「哀愁のトラジディ」(1979年) - 「ユー・ウィン・アゲイン」(1987年)

アルバム
オリジナル

The Bee Gees Sing and Play 14 Barry Gibb Songs(1965年) - 『スピックス・アンド・スペックス』(1966年) - 『ビー・ジーズ・ファースト』(1967年) - 『ホリゾンタル』(1968年) - 『アイディア』 (1968年) - 『オデッサ』(1969年) - 『キューカンバー・キャッスル』(1970年) - 『トゥー・イヤーズ・オン』(1970年) - 『トラファルガー』(1971年) - 『トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン』(1972年) - 『ライフ・イン・ア・ティン・キャン』(1973年) - 『ア・キック・イン・ザ・ヘッド』(1973年、未発表) - 『ミスター・ナチュラル』(1974年) - 『メイン・コース』(1975年) - 『チルドレン・オブ・ザ・ワールド』(1976年) - 『失われた愛の世界』(1979年) - 『リヴィング・アイズ』(1981年) - 『E・S・P』(1987年) - 『ONE』(1989年) - 『ハイ・シヴィライゼーション』(1991年) - 『サイズ・イズント・エブリシング』(1993年) - 『スティル・ウォーターズ』(1997年) - 『ディス・イズ・ホエア・アイ・ケイム・イン』(2001年)

サウンドトラック

『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年) - 『ステイン・アライブ』

関連項目

フェスティバル・レコード - ポリドール・レコード - ワーナー・ブラザース・レコード - ライノ・エンタテインメント - ビージーズ (小惑星)

カテゴリ カテゴリ
TBS金曜21時枠ドラマ主題歌
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
  • 1980後
  • 1990前
  • 1990後
  • 2000前
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainz作品