森永LOVE
森永LOVE(もりながラブ)とは、かつて日本に存在したハンバーガーチェーンである。1975年[1]、森永製菓の100%子会社であるレストラン森永の運営事業として誕生し、東京都港区三田に1号店を開店した[1]。
概要
キャッチフレーズは「おいしさ分け合おう!」[1]。通称「ラブ」。
東京23区を中心とする首都圏にドミナント出店し、最盛期には約50店舗を展開した[1]。メニューにはハンバーガー、アイスクリームなどがあった。当時は珍しかったイングリッシュ・マフィンにツナとスライスチーズをサンドしたツナマフィンは人気メニューだった[1]。
1996年に西武商事(現:西武リアルティソリューションズ)との提携を解消[1]。新たに提携関係となったJT(日本たばこ産業)の資本力により、アメリカ第2位のバーガーキングとJTの合弁会社であるバーガーキングジャパンに買収された[1]。しかしバーガーキングとJTの軋轢もあり、2001年にバーガーキングが日本から撤退する際に、店舗はロッテリアとファーストキッチンに売却された[1]。
「バーガーキング (日本) 」も参照
各店舗では日々の売り上げ目標が定められていた。その額は数字で記入するのではなく、1234567890の各数字を「CANDYSTORE」のアルファベットに置き換えて表記していた。これはレストラン森永の社名が以前は「森永キャンデーストア」だった事に由来する。このため、80万ならOE、115ならCCYというように記入された。
店舗一覧
東京23区
- 港区
- 渋谷区
- 新宿区
- 中央区
- 銀座店
- 銀座三丁目店
- 日本橋三丁目店
- 品川区
- 豊島区
- 千代田区
- 御茶ノ水店:バーガーキング→ロッテリアお茶の水駅前店。
- 目黒区:学芸大学店
- 世田谷区:成城店
- 中野区:中野店
- 杉並区:久我山店
- 足立区:北千住店
- 北区:豊島団地店
東京多摩地区
神奈川県
埼玉県
千葉県
京都府
- 新京極店
愛知県
三重県
- サンパーク店(松阪市)
ほか
メディアへの登場
- TBSのテレビドラマ『3年B組金八先生』シリーズでは北千住店が時折映り、岸田智史主演の『1年B組新八先生』では撮影舞台にも使われた。
- 2006年公開の映画『ヨコハマメリー』では、主人公の行きつけの伊勢佐木町店などがその背景に欠かせない存在として取り上げられた。
- 2007年公開の映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』では六本木店が再現された。
脚注
[脚注の使い方]
- ^ a b c d e f g h i “明治や江崎グリコも手を出したハンバーガービジネス ロッテリアだけが飛躍した理由”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年7月23日). 2020年10月29日閲覧。
- ^ a b “サンシャイン60通りFF4社の店舗戦略を探る 森永ラブ=女性客9割の強味”. 日本食糧新聞電子版 日食外食レストラン新聞 (1993年3月15日). 2020年10月29日閲覧。
関連項目
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