栗林新一郎
栗林 新一郎(くりばやし しんいちろう、明治39年(1906年) - 昭和58年(1983年)は、昭和の教育者。秋田県仙北郡六郷町(現美郷町)の郷土史家。「栗林文書」の発掘と整理に尽力した。
略歴・人物
栗林治郎作(栗林呉服)の縁者と言われ、六郷町馬町に栗林十蔵の長男として生まれた。大曲農業学校を卒業後に、秋田師範学校を卒業し、小学校の教師となる。 1965年(昭和40年)、湯沢市立湯沢西小学校の校長を最後に退職。赴任先々では、郷土の歴史を踏まえた教育実践を展開し、ふるさと教育の先駆者といえる実績を、各地域で残した。
翌66年(昭和41年)には、町と協議し、六郷町史編纂委員会を発足し、初代会長に就任。同時に、戦後初となる六郷図書館の初代館長となり、本の整理をした[1]。常に郷土史研究の方向性を示し、実績を残した戦後の六郷の郷土史研究の第一人者でした。1969年(昭和44年)、六郷町公民館長[2]。
1971年(昭和46年)から町史資料集『六郷の歴史』を発刊。晩年まで編集に直接関わった。1983年(昭和58年)、『六郷町史』編集中、願い半ばにして急逝。遺稿は嫡子・明弘(栗林外科医院[3])の協力を得て、『六郷の近世史の内~特輯~』として発刊。
エピソード
- 六郷町の町長だった藤井新八郎の次男で、医者の達次とは知友である[4]。
- 私の住む借家のはし向かい(六郷町新町)に故栗林新一郎氏が住んでおられた。栗林氏は郷里を思う心が強い人であった[5]。
著書
- 六郷の歴史・六郷町古代史史料考(1975年)
- 蝦夷談義 前九年役考 前編(1976年)
脚注
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出典
参考文献
- 六郷町史
- 『鐘はかたり 清水はささやく』(六郷町小史)、六郷町史編纂委員会編纂、平成16年