座禅三昧経

座禅三昧経は、鳩摩羅什によって漢訳された、彼による大乗[1]経の代表作である。

「初めて禅の修行をする人は、仏像をよく見て、静かなところにかえり、仏の相好(そうごう)[2]を観ぜよ」[3]と勧める。

ここで「仏像をよく見」る事を観像といい、「静かなところにかえり、仏の相好を観ずる」事を観仏という。[4]

脚注または引用文献

  1. ^ ここでいう大乗の禅とは、六波羅蜜すなわち菩薩行の一つの禅定を指す。(東山 1996, p. 232)
  2. ^ 上巻の『第五治等分法門』に相好についての記述がある。
  3. ^ (羅什上), In pp. 276, 『第五治等分法門』, "若初習行人。将至仏像所。或教令自往諦観仏像相好。相相明了。一心取持還至静処。(旧字は新字に改め)"
  4. ^ (東山 1996, p. 233)

参考文献

  • 羅什上「座禅三昧経上」『新脩大蔵経』 15巻、269-277頁。https://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=0614_,15,0269c27&key=坐禪三昧經巻上&ktn=&mode2=2 
  • 羅什下「座禅三昧経下」『新脩大蔵経』 15巻、277-286頁。 
  • 東山, 健吾『敦煌三大石窟』(初版)講談社、1996年。 
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