土田卯三郎

土田 卯三郎(つちだ うさぶろう、1867年12月14日慶応3年11月19日)[1] - 1932年昭和7年)9月12日)は、日本の脳脊髄病科医師。医学博士大正天皇御典医東京帝国大学医学部教授。

岐阜県出身[2]。岡本多吉の長男として生まれ、1887年に土田に改姓。1890年医術開業試験後期に合格して医師となる。1892年から1898年まで東京帝国大学医科大学附属医院内科に勤務、1895年から1901年まで宮内省侍医局に奉職。1901年よりドイツに留学し、エアランゲン大学ベルリン大学チューリッヒ大学に学ぶ。1905年に帰国し、病院を開設。1907年に医学博士を取得[3]

現在、東京都台東区上野桜木には「土田病院」が所在する。これは1907年に、土田卯三郎が「土田腦脊髄病院」として創立した病院である[4][5]。また、神奈川県湯河原町吉浜にある「銀河館(旧・愛光商会吉浜寮/土田卯三郎別荘)」は、1923年の関東大震災で損壊した東京帝室博物館本館の部材の一部を、土田が購入したもので[6]、現在は今田美奈子の別荘となっている[7]

脚注

  1. ^ 『日本医籍録』医事時論社、1925年、東京府86頁。
  2. ^ “Zürich大学病院におけるvon Monakowとその弟子達”. 田中美千裕. 2021年1月20日閲覧。
  3. ^ 『大日本博士録 第2巻』発展社出版部、1922年、医博92頁。
  4. ^ “土田病院の歴史 | 神経科 土田病院”. 2021年1月20日閲覧。
  5. ^ “院長挨拶 | 神経科 土田病院”. 2021年1月20日閲覧。
  6. ^ “谷中・桜木・上野公園裏路地ツアー 土田卯三郎”. 2021年1月20日閲覧。
  7. ^ “銀河館:今田美奈子 食卓芸術サロン”. www.imada-minako.co.jp. 2021年1月20日閲覧。
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • 日本
学術データベース
  • CiNii Books
  • CiNii Research
  • 表示
  • 編集