ホール素子
ホール素子(ホールそし)とはホール効果を利用して磁界を検出する素子である。
用途
- 磁気センサ
- 携帯電話やパソコンの開閉の検出。従来の機械式スイッチに比べ、損耗がなく小型化が可能
- ジョイスティックでの検出
- 磁気エンコーダ
- 架線電流計(クランプ型電流計)での電流測定
- ブラシレスモータでの位置検出
- 自動車エンジンでの点火時期把握
- アンチロックブレーキでの車輪回転数検出
ホールセンサ
ホール効果を用いて磁束密度を測定するセンサ。磁束密度に比例したアナログ電圧が出るセンサと,デジタル出力が出るセンサがある。デジタル出力のホールIC の動作には,次の3 種類がある。
- (a) Bi-Polar Latch(交番検知,交番動作),
- (b) Uni-Polar Switch(単極検知,一方向動作,片極検出),
- (c) Omni-Polar Switch(両極検知)
- 交番検知(バイポーラ)では,磁極の極性(NS)により出力が切り替わる。磁石が離れた後も,接近していた磁極の極性を覚えている。ブラシレスモータのコイル切替に使われる。
- 単極検知(ユニポーラ)は,N極あるいはS極の指定磁極の接近を知ることができる。
- 両極検知(オムニポーラ)は,NS 磁極のどちらでも,接近を知ることができる。
参考文献
- 日本セラミック 製品情報 ホールIC http://www.nicera.co.jp/pro/hs/hs-04.html
- パナソニック ホールICシリーズ アプリケーションノート https://industrial.panasonic.com/content/data/SC/ds/ds8/c2/APN_AN488xx_A11009G_JP.pdf