フラム2

フラム2
任務種別民間宇宙飛行
運用者スペースX
ウェブサイトf2.com
任務期間3–5日(計画)
特性
宇宙機クルードラゴン エンデュランス
宇宙機種別クルードラゴン
製造者スペースX
乗員
乗員数4
乗員
  • ヤニッケ・ミケルセン(英語版)
  • エリック・フィリップス(英語版)
  • チュン・ワン(英語版)
  • ラベア・ロッゲ(英語版)
任務開始
打ち上げ日2024年第4四半期
ロケットファルコン9ブロック5
打上げ場所ケネディLC‑39AないしケープカナベラルSLC‑40
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制極軌道
傾斜角90°
軌道周期93.4分

フラム2Fram2)はマルタの起業家チュン・ワン(英語版)(王春)に代わってスペースXが運用する低軌道へのクルードラゴン宇宙船の有人宇宙ミッション。このミッションは、極地上を通過する初めての有人ミッションとなる。2024年に発表されたこのミッションでは科学関連ペイロードとともに2名の女性と2名の男性を軌道へと送り、3日から5日の間軌道上に留まることになっている。このミッションは、残り3名のクルーの選択も行ったワンによって完全に資金が調達されている[1][2]

クルー

フラム2のクルーは2024年8月に発表された[3][4]

地位 Crew
ミッション指揮官 マルタの旗 チュン・ワン(英語版)
1回目の宇宙飛行
宇宙船指揮官 ノルウェーの旗 ヤニッケ・ミケルセン(英語版)
1回目の宇宙飛行
宇宙船操縦士 オーストラリアの旗 エリック・フィリップス(英語版)
1回目の宇宙飛行
ミッションスペシャリスト ドイツの旗 ラベア・ロッゲ(英語版)
1回目の宇宙飛行

ミッション

極地探検船(英語版)フラム号にちなんでフラム2と名づけられたこのミッションでは主に地球の極地と、その宇宙環境についての研究を行う。このミッションは宇宙ステーションにドッキングしないクルードラゴン宇宙船の自由飛行ミッションである。使用する宇宙船は宇宙船は、アーネスト・シャクルトンの南極探検船(英語版)と同名のエンデュランスが選ばれた。宇宙船にはインスピレーション4で使用したパノラマキューポラが装備される。ミッションは最適な南極大陸の観察を可能とするために12月の至点近くの2024年後半に計画されている。打ち上げはフロリダのケネディ宇宙センターLC‑39Aないしケープカナベラル宇宙軍施設SLC‑40のどちらかで行われる。

このミッションは極傾斜角(軌道傾斜角90°)で低軌道(425kmから450kmの間)に入り、地球の両極上空を飛行する。このミッションではSTEVEやグリーンフラグメントなどの発光現象の研究や、宇宙での人体のX線撮影などの人体についての実験を実施する[2]

脚注

  1. ^ Grønning, Trygve (13 August 2024). “Norske Jannicke Mikkelsen skal til verdensrommet” (ノルウェー語 (ブークモール)). NRK. 13 August 2024閲覧。
  2. ^ a b Wall, Mike (12 August 2024). “SpaceX to launch 4 people on historic Fram2 mission over Earth's poles in late 2024” (英語). Space.com. https://www.space.com/spacex-fram2-first-human-spaceflight-earth-poles 13 August 2024閲覧。 
  3. ^ Berger, Eric (13 August 2024). “SpaceX announces first human mission to ever fly over the planet's poles” (英語). Ars Technica. 2024年8月23日閲覧。
  4. ^ Harwood, William (12 August 2024). “SpaceX to launch privately-financed international crew of four around Earth's poles” (英語). spaceflightnow.com. https://spaceflightnow.com/2024/08/12/spacex-to-launch-privately-financed-international-crew-of-four-around-earths-poles/ 

外部リンク

  • Official website
  • 宇宙開発ポータル