ダイレクト・ヒッツ (ザ・フーの編集アルバム)

『ダイレクト・ヒッツ』
ザ・フーコンピレーション・アルバム
リリース
録音 1966年-1968年
ジャンル ロック
時間
レーベル イギリスの旗トラック・レコード
ザ・フー アルバム 年表
セル・アウト
(1967年)
ダイレクト・ヒッツ
(1968年)
トミー
(1969年)
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ダイレクト・ヒッツ』(Direct Hits)は、イングランドのロック・バンドであるザ・フーが1968年にイギリスで発表したコンピレーション・アルバムである[1]

概要

経緯

本作は、マネージャーのキット・ランバートクリス・スタンプ(英語版)が1966年に設立したトラック・レコード(英語版)から、1968年10月18日に発表された[2]。イギリスで発表されたザ・フーのアルバムとしては4作目に当たり、イギリスでの初のコンピレーション・アルバムである[注釈 1]。トラック・レコードから発表されたザ・フーのアルバムとしては『セル・アウト』(1967年)に続く2作目になる。

内容

本作の収録曲は、彼等が1966年から1968年までの間にリアクション・レコード(英語版)[注釈 2]とトラック・レコードから発表された楽曲から選択された[注釈 3][注釈 4]

本作によって、イギリスで初めてアルバムに収録された楽曲は、以下の10曲である。

マリー・アンヌ(英語版)」はアルバム『セル・アウト』(1967年)に収録された録音ではなく、シングル『恋のマジック・アイ[12]のアメリカ盤のB面に収録されたものである。

収録曲

作詞・作曲の記載がない曲はピート・タウンゼント作である。

LP

A面
#タイトル作詞・作曲録音年月日及び場所・プロデュ―サー・オリジナル時間
1.「バケット・T(Bucket T)」Dean Torrence, Roger Christian, Donald J. Altfeld
2.アイム・ア・ボーイ(I'm a Boy)」 
  • 1966年8月1日、IBC スタジオ、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『アイム・ア・ボーイ』A面(イギリスの旗1966年8月26日、アメリカ合衆国の旗1966年12月)
3.リリーのおもかげ(Picture of Lily)」 
  • 1967年4月、IBC スタジオ、パイ・スタジオ、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『リリーのおもかげ』A面(イギリスの旗1967年4月21日、アメリカ合衆国の旗1967年6月24日)
4.「ドクター・ドクター(Doctor! Doctor!)」John Entwistle
  • 1967年4月、ライミューズ・サウンド、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『リリーのおもかげ』B面(イギリスの旗1967年4月21日、アメリカ合衆国の旗1967年6月24日)
5.恋のマジック・アイ(I Can See for Miles)」 
  • 1967年5月‐9月、CBSスタジオ、ロンドン; タレントマスターズ・スタジオ、ニューヨーク; ゴールド・スター・スタジオ、ロサンゼルス
  • キット・ランバート
  • シングル『恋のマジック・アイ』A面(イギリスの旗1967年10月13日、アメリカ合衆国の旗1967年9月18日)
6.恋のピンチ・ヒッター(Substitute)」 
  • 1966年2月、サウンド・スタジオ、ロンドン
  • ザ・フー
  • シングル『恋のピンチ・ヒッター』A面(イギリスの旗1966年3月14日、アメリカ合衆国の旗1966年4月2日)
合計時間:
B面
#タイトル作詞・作曲録音年月日及び場所・プロデュ―サー・オリジナル時間
1.ハッピー・ジャック(Happy Jack)」 
  • 1966年11月、リージェント・サウンド・スタジオ及びCBSスタジオ、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『ハッピー・ジャック』A面(イギリスの旗1966年12月6日、アメリカ合衆国の旗1967年3月18日)
  • アルバム『ハッピー・ジャック』(アメリカ合衆国の旗1967日5月)
2.ラスト・タイム(The Last Time)」Mick Jagger, Keith Richard
  • 1967年6月29日、デ・レーン・リー・スタジオ、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『ラスト・タイム』A面(イギリスの旗1968年6月30日)
3.「イン・ザ・シティ(In the City)」Keith Moon, Entwistle
  • 1965年12月、IBC スタジオ、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『アイム・ア・ボーイ』B面(イギリスの旗1966年8月26日、アメリカ合衆国の旗1966年12月)
4.「コール・ミー・ライトニング(Call Me Lightning)」 
  • 1968年1月、ロンドン; 1968年2月25日‐26日、ゴールド・スター、ロサンゼルス
  • キット・ランバート
  • シングル『ドッグズ』B面(イギリスの旗1968年6月14日)
5.「マリー・アンヌ(Mary Anne with the Shaky Hand)」 
  • 1967年8月6日‐7日、タレントマスターズ・スタジオ、ニューヨーク
  • キット・ランバート
  • シングル『恋のマジック・アイ』B面(アメリカ合衆国の旗1967年9月18日)
6.「ドッグス(Dogs)」 
  • 1968年5月、アドビジョン・スタジオ、ロンドン
  • キット・ランバート
  • シングル『ドッグズ』A面(イギリスの旗1968年6月14日)
合計時間:

参加ミュージシャン

The Who

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ アメリカでのコンピレーション・アルバムには、デッカ・レコードがザ・フーのマネージメントに無断で発表した『マジック・バス〜ザ・フー・オン・ツアー』がある。このアルバムは、本作がイギリスで発表される約一か月前の1968年9月に発表された。
  2. ^ ロバート・スティグウッド(英語版)が設立。配給元はポリドール・レコード。ザ・フーのシングル「恋のピンチ・ヒッター」(Reaction 591 001)、「アイム・ア・ボーイ」(Reaction 591 004)、「ハッピー・ジャック」(Reaction 591 010)、EP『レディ・ステディ・フー』(Reaction 592 001)、アルバム『ア・クイック・ワン』(Reaction 593 002)を発表。
  3. ^ ブランズウィック・レコード(英語版)から発表された楽曲は、著作権を巡ってプロデュ―サーのシェル・タルミー(英語版)との法廷闘争が繰り広げられていたので、収録されなかった。
  4. ^ 前述の『マジック・バス〜ザ・フー・オン・ツアー』とは、「バケット・T」、「リリーのおもかげ」、「ドクター・ドクター」、「コール・ミー・ライトニング」の4曲が重複している。

出典

  1. ^ “thewho.com”. 2023年11月4日閲覧。
  2. ^ Neill & Kent (2007), p. 212.
  3. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  4. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  5. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  6. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  7. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  8. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  9. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  10. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  11. ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
  12. ^ “thewho.com”. 2023年11月19日閲覧。

引用文献

  • Neill, Andy; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. London: Virgin Books. ISBN 978-0-7535-1217-3 
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ロジャー・ダルトリー - ピート・タウンゼント
ダグ・サンダム - ジョン・エントウィッスル - キース・ムーン - ケニー・ジョーンズ
ツアー・メンバー

ジョン “ラビット” バンドリック - ザック・スターキー - サイモン・タウンゼント - ピノ・パラディーノ

スタジオ・アルバム
ライヴ・アルバム

ライヴ・アット・リーズ - フーズ・ラスト - ジョイン・トゥゲザー - ワイト島ライヴ1970 - BBCセッションズ - ライヴ・アット・フィルモア・イースト1968

コンピレーション

マジック・バス〜ザ・フー・オン・ツアー - ダイレクト・ヒッツ - ミーティ・ビーティ・ビッグ・アンド・バウンシィ - オッズ&ソッズ - キッズ・アー・オールライト (サウンドトラック) - フーズ・ミッシング - トゥーズ・ミッシング - Thirty Years of Maximum R&B - ゼン・アンド・ナウ

EP

レディ・ステディ・フー - ワイアー・アンド・グラス

主な楽曲
映画・映像作品

キッズ・アー・オールライト - Thirty Years of Maximum R&B Live - ワイト島ライヴ1970 - ザ・フー:ライヴ・アット・キルバーン - ザ・フー:アメイジング・ジャーニー - Tommy & Quadrophenia Live With Special Guest - Quadrophenia Live In London - The Who & Special Guests - Live At The Royal Albert Hall - Who's Better, Who's Best - Live in Boston

関連アルバム

トミー (ロンドン交響楽団) - トミー (オリジナル・サウンドトラック) - さらば青春の光 (サウンドトラック) - サブスティテュート〜ザ・ソングス・オブ・ザ・フー

関連映画・映像作品

モンタレー・ポップ フェスティバル'67 - ロックンロール・サーカス - ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間 - ワイト島1970-輝かしきロックの残像 - トミー - さらば青春の光 - ランバート・アンド・スタンプ

関連項目

モッズ - トラック・レコード - ロック・オペラ - The Who's Tommy - Teenage Cancer Trust

関連人物

ピーター・ミーデン - キット・ランバート - クリス・スタンプ - シェル・タルミー - ジョン・"スピーディ"・キーン - メヘル・バーバー - グリン・ジョンズ - ビル・カービシュリー - ロバート・スティグウッド

関連バンド
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