シラノ (レーダー)
種別 | モノパルス・レーダー |
---|---|
目的 | 火器管制 (捕捉・追尾) |
開発・運用史 | |
開発国 | フランス |
就役年 | 1972年 |
送信機 | |
周波数 | X/Kuバンド (I/Jバンド) |
パルス幅 | 1.5マイクロ秒 (捜索時) 0.5マイクロ秒 (追尾時) |
パルス繰返数 | 660 pps (捜索時) 2,000 pps (追尾時) |
送信尖頭電力 | 200 kW |
アンテナ | |
形式 | 逆カセグレン型 |
方位角 | セクター走査 ±30°/ ±60° |
探知性能 | |
探知距離 | 60 nmi (110 km) (最大) 30 nmi (56 km) (戦闘機) |
その他諸元 | |
重量 | 250 kg |
テンプレートを表示 |
シラノ(フランス語: Cyrano)は、フランスのトムソン-CSF社(フランス語版、英語版)(現在のタレス社)が開発したレーダーのファミリー。
バリエーション
下記のようなバリエーションが順次に開発された[1]。またエリクソン社によるライセンス生産版はPS-02/Aとしてサーブ 35 ドラケンに搭載された[2]。
- シラノI
- ミラージュIIICに搭載
- シラノII
- ミラージュIIIEに搭載(1961年に初飛行)
- シラノII B
- 空対空モードをなくしたもの[3]
- シラノIII
- 暫定仕様、実用化されず
- シラノIV
- ミラージュF1に搭載
- シラノV
- RDM(en)としてミラージュ2000Cに搭載
その後、RDMをもとに対地攻撃機能などを付与したマルチモード・レーダーとしてRDY(en)も開発された。
イスラエル空軍のミラージュIIICJに搭載されたシラノIは第三次中東戦争で実戦投入されたが、ルックアップ状況においてすら追尾が不安定であるなど、信頼性に問題があり、パイロットからは極めて不評であった[4]。
参考文献
- ^ Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. p. 195. ISBN 9781557502681. https://books.google.co.jp/books?id=l-DzknmTgDUC
- ^ 『サーブ35/37 ドラケン/ビゲン』イカロス出版、2017年、36頁。ISBN 978-4802203951。
- ^ a b c エアコマンド1994年6月号
- ^ Shlomo Aloni『Mirage III vs MiG-21: Six Day War 1967』Osprey Publishing、2010年。ISBN 978-1846039478。
関連項目
- AN/APQ-120 - アメリカ合衆国の同級機。
- RDM(英語版) - ミラージュ2000Cに搭載された火器管制レーダー。
- RDY(英語版) - ミラージュ2000-5に搭載された火器管制レーダー。
- アンテロープ5 - ミラージュ2000N/Dに搭載された火器管制レーダー。対地攻撃に特化されており、地形追従(英語版)・地形参照機能やグラウンドマッピング機能も持っている。
- RBE2 - ラファールの火器管制レーダー。
- 表示
- 編集