シトシン

シトシン
シトシンの構造式

4-アミノピリミジン-2(1H)-オン

識別情報
CAS登録番号 71-30-7
KEGG C00380
  • NC1=NC(NC=C1)=O
特性
化学式 C4H5N3O
モル質量 111.10
外観 無色固体
融点

320–325 (分解)

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シトシン (cytosine) は核酸を構成する5種類の主な塩基のうちのひとつで、ピリミジン塩基である。分子量は 111.10。右図の構造に対応するIUPAC名4-アミノピリミジン-2(1H)-オン (4-aminopyrimidin-2(1H)-one) であるが、ほかに互変異性として、3H体と、4-アミノピリミジン-2-オールをとることができる。

シトシンから誘導されるヌクレオシドシチジンである。DNA、あるいはRNAの二重鎖構造の中ではグアニンと3本の水素結合を介して塩基対を作る。

関連物質

ウィキメディア・コモンズには、シトシンに関連するカテゴリがあります。
核酸の構成要素
核酸塩基

プリン (アデニングアニン、プリン類縁体) · ピリミジン (ウラシルチミン、シトシン、ピリミジン類縁体)

ヌクレオシド
リボヌクレオシド
デオキシリボヌクレオシド
ヌクレオチド
(ヌクレオシド一リン酸)
リボヌクレオチド

AMPGMP、m5UMP、UMPCMP

デオキシリボヌクレオチド

dAMPdGMPdTMPdUMPdCMP

環状ヌクレオチド

cAMPcGMP、c-di-GMP、cADPR

ヌクレオシド二リン酸

ADPGDP、m5UDP、UDPCDP  · dADPdGDPdTDP、dUDP、dCDP

ヌクレオシド三リン酸

ATPGTP、m5UTP、UTPCTP  · dATPdGTPdTTP、dUTP、dCTP

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  • ドイツ