グロトリアン図

水素原子のグロトリアン図。矢印で示された遷移のみが許容される。

グロトリアン図[1][2]英語: Grotrian diagram)あるいは項図英語: term diagram)とは、原子エネルギー準位間の遷移のうち許容されるもの(許容遷移)を表した図形である。一電子原子のみならず多電子原子にも用いることができる。電子角運動量の変化に関する特定の選択律 (selection ruleを考慮に入れている。名称は20世紀前半の物理学者ヴァルター・グロトリアン(英語版)の名に因む。

脚注

  1. ^ アトキンス, 千原・中村訳 (2001): 386.
  2. ^ 物理学辞典 (1992).

参考文献

  • P.W.Atkins, 千原秀昭・中村亘男訳 (2001)『アトキンス物理化学 第6版』東京化学同人, 全2巻. (上巻)ISBN 4-8079-0529-5 , (下巻)ISBN 4-8079-0530-9
  • (執筆者不明) (1992)「グロトリアン図」『物理学辞典 改訂版』培風館. ISBN 4563020931

関連項目

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