ガンマカメラ
概要
放射性同位体や中性子捕獲反応で生じるガンマ線を可視化するために使用される。
ガンマカメラにはシンチレーション検出器があり、前面には穴に平行に入射するガンマ線のみを通過するためのコリメータと呼ばれる小さい穴が多数開いた鉛またはタングステン製の板が置かれ、その後ろにシンチレータとしてイオン結晶であるヨウ化ナトリウムの一枚板の結晶があり、その後部には数十本の光電子増倍管が並んでいてシンチレータに到達したガンマ線は光に変換され、さらに光電子増倍管によって電気信号に変換される[1][2]。光電子増倍管の配列は1次元または2次元に配置され、ガンマ線の空間分布を可視化する[3]。
用途
- 単一光子放射断層撮影(SPECT)
- 放射性同位体による汚染の分布の把握[4]
- 非破壊検査
- 爆発物や禁止薬物の検出[5]
- ガンマ線バーストの観測
関連項目
ポータル 医学と医療
ポータル 原子力
脚注
- ^ (PDF) 各種応用. https://www.hamamatsu.com/resources/pdf/etd/PMT_handbook_v3aJ-Chapter14.pdf.
- ^ ガンマカメラとSPECT装置, http://www.asca-co.com:80/nuclear/2009/03/-spect.html
- ^ (PDF) 各種応用, https://www.hamamatsu.com/resources/pdf/etd/PMT_handbook_v3aJ-Chapter14.pdf
- ^ 上空から放射性セシウムを可視化する散乱エネルギー認識型ガンマカメラの開発に成功, https://www.jst.go.jp/pr/announce/20140905/
- ^ 井口哲夫、「中性子捕獲ガンマ (γ) 線分析による先進対人地雷探知技術の開発.」 『計測と制御』 2006年 45巻 6号 p.541-546, doi:10.11499/sicejl1962.45.541
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