エルディル(古ノルド語: Eldir)は、北欧神話に登場する召使いの名前である。「火夫[1]」という意味がある。
概要
エルディルは『古エッダ』の『ロキの口論』に登場する[2]。
エーギルの召使いとして、フィマフェングらとともに、神々を招待した酒宴の準備をしていた。
フィマフェングがロキに殺されたので、怒った神々が彼を追い出した。しかしロキは酒宴をぶちこわそうと企み、会場に戻ってきた。エルディルはロキを見て、「中にいる神々と妖精の誰も、おまえのことを良く言っていない」と、ロキを中に入れまいとした。しかしロキはエルディルを無視して会場に入っていって、口論を始めた。
脚注
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- ^ Orchard (1997:37).
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』80-81頁。
関連項目
参考文献
- Orchard, Andy (1997). Dictionary of Norse Myth and Legend. Cassell. ISBN 978-0-304-34520-5.
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
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