エコーズ (ピンク・フロイドの曲)

エコーズ
ピンク・フロイド楽曲
収録アルバムおせっかい
リリース1971年10月30日
録音1971年1月-8月
ジャンルプログレッシブ・ロック
時間23分31秒
レーベルハーヴェスト・レコード
EMI(UK)
キャピトル・レコード(USA)
作詞者ニック・メイスン
デヴィッド・ギルモア
ロジャー・ウォーターズ
リック・ライト
作曲者ニック・メイスン
デヴィッド・ギルモア
ロジャー・ウォーターズ
リック・ライト
プロデュースピンク・フロイド
おせっかい収録順
シーマスのブルース
(5)
エコーズ

エコーズ」(英語: Echoes)とは、1971年にイギリスのロックバンド、ピンク・フロイドが発表した曲。同年発表のアルバム『おせっかい』に収録されている。

解説

この曲は23分31秒にわたる大曲であり、発売当時レコードのB面を丸々占めていた。バンドのメンバー4人全員による共作で、デヴィッド・ギルモアとリチャード・ライトがヴォーカルを取っている。

冒頭からしばらく聴かれる「ビィーン!」という音は、1971年1月から始まったアルバムのレコーディングセッションにおいて、リック・ライトが試験的にグランドピアノレスリースピーカーに接続して演奏したところ、そのサウンドを他のメンバーが気に入ったことにより採用された。レコーディングセッションにおいては24近いテーマを作り出し、バンドはそれらを「Nothing Parts 1 to 24」などと呼んでいた。

1971年5月[1]からコンサートで披露され、当初は「Return of the sun of nothing」と呼んでいた。1971年夏頃[2]に「エコーズ」になったとされている。

23分強という長尺ながら、1975年までライブで演奏されており、リック・ライトはコンサートにおいても演奏しやすくかつスタジオテイクともさほど変わらないとコメントしている。ギルモア体制になってからの初のツアーとなった1987年のコンサートでも、最初の数公演でも「エコーズ」が披露された。

2001年にリリースされたバンド初のベストアルバムのタイトルにもなり、「エコーズ」も収録された。こちらは「2001年にバンドがエコーズを作るとしたら、1971年と比べて演奏力や技術も上がっているから23分より短くできるはず」[3]との趣旨で、16分強にカットされたバージョンで収録されている。

デヴィッド・ギルモアは2006年からの『オン・アン・アイランド』ツアーにおいて「エコーズ」を披露している。

脚注

  1. ^ 5月15日のロンドン公演が初演奏とされる。
  2. ^ バンドの来日公演である「箱根アフロディーテ」においてMCが「エコーズ!」と紹介していたとの証言がある(今井壮之助『ピンク・フロイド 幻燈の中の迷宮』八幡書店)。
  3. ^ 『レコード・コレクターズ』2002年1月号のジェイムズ・ガスリーのコメント
シド・バレット | デヴィッド・ギルモア | ニック・メイスン | ロジャー・ウォーターズ | リチャード・ライト
スタジオ・アルバム

夜明けの口笛吹き | 神秘 | ウマグマ | 原子心母 | おせっかい | 狂気 | 炎〜あなたがここにいてほしい | アニマルズ | ザ・ウォール | ファイナル・カット | 鬱 | 対 | 永遠

サウンドトラック
ライヴ・アルバム

ウマグマ | 光〜PERFECT LIVE! | P.U.L.S.E | ザ・ウォール・ライヴ:アールズ・コート1980-1981 | 狂気: ライヴ・アット・ウェンブリー1974

コンピレーション・アルバム
ボックス・セット

シャイン・オン | スタジオ・ワークス | ピンク・フロイドBOX | The Early Years 1965-1972 | The Later Years

映像作品

ロンドン1966-1967 | 光〜PERFECT LIVE! PINK FLOYD IN CONCERT | 驚異

主な楽曲
映画
関連バンド
関連人物
関連項目
レコード会社
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