イラン海軍

イラン海軍(イランかいぐん、ペルシア語: نیروی دریایی ارتش جمهوری اسلامی ایران )は、イラン・イスラム共和国軍を構成する軍隊の一つであり、ペルシャ湾の海上防衛を主な任務としている[1]ほか、カスピ海におけるイラン領海の防衛も任務に含まれる。

概要

約1万8000人の海兵と157隻の軍艦を有している[1]。現在の海軍司令官は シャハラム・イラニ提督(准将)である。

海軍司令部は、内陸に位置する首都テヘランに置かれている。艦隊はペルシャ湾沿いに配備された南方艦隊(英語版)と、カスピ海沿いに配備された北方艦隊(英語版)に分かれており、主な軍港は、ペルシャ湾に面したバンダレ・アッバースや、カスピ海に面したバンダレ・アンザリーにある。

歴史

2018年1月、カスピ海を担当する北部艦隊に所属していたモッジ型フリゲート「ダマーヴァンド」が、嵐のため防波堤に衝突し、浸水・沈没した[2][3]

2021年6月2日、補給艦「カーグ」が航行中に火災となり、イラン南部のジャースク沖で沈没した。死者は出なかったが、33名が負傷した[4]

2024年7月、モッジ型フリゲート「サハンド」が、バンダレ・アッバース港で修理中に転覆・沈没した[3]

兵器

軍艦

詳細は「イラン海軍艦艇一覧」を参照
潜水艦×20(+2隻)
キロ型潜水艦×3
ナハン級潜水艇(英語版)
カディル級潜水艇(英語版)ヨノ型潜水艇ライセンス生産型)
フリゲート×7(+2隻)
サーム級フリゲート×3
モッジ型フリゲート×4(2隻)
コルベット×3
バヤンドゥー級フリゲート×2
ハムゼー(英語版)
ミサイル艇×23
哨戒艇×62(高速艇を含む)
補給揚陸艦×4
戦車揚陸艦×2(-3隻)
揚陸艇×6
ホバークラフト×6
給水艦×4
母艇×12
補給艦×1
給油艦×2
支援艦×7

航空機

艦載ヘリコプター×18
陸上固定翼機×30
陸上ヘリコプター×40

その他にもUCAV(無人ドローン)などを多数保有している[1]

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b c “Islamic Republic of Iran Navy (2023)” (英語). www.wdmmw.org. 2023年11月27日閲覧。
  2. ^ “イランがカスピ海に駆逐艦を配備”. 世界の艦船 (2023年12月19日). 2024年8月9日閲覧。
  3. ^ a b “Iranian warship that sank during repairs now retrieved”. marineindustrynews.co.uk (2024年7月19日). 2024年8月9日閲覧。
  4. ^ “イラン海軍の補給艦が沈没”. 世界の艦船 (2021年6月17日). 2024年8月9日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

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