イギリス清教

イギリス清教(イギリスせいきょう)は、鎌池和馬ライトノベルとある魔術の禁書目録』に登場する架空の宗教組織。

なお、所属する登場人物についてもこの項で解説する。

概要

作中世界最大の宗教団体十字教の教派。旧教(カトリック)に属し、十字教三大勢力の一つに数えられている。イギリスロンドンに拠点を置く。同国の国教でもあり[1]、英国三派閥の「清教派」と同義である。本拠は聖ジョージ大聖堂(建前上はカンタベリー寺院)。

イギリス清教も他の宗派や組織と同じく、表向きは何の変哲もない宗教団体として機能し一般信徒も獲得しているものの、裏では魔術的な部門を抱えており、魔術サイド内の有力な組織の一つに数えられている。

なお架空の宗教ではあるが、現実世界の英国国教会をモデルとしている(あくまでモデルであり差異も多い[注 1])。

解説

歴史

発祥としてはヘンリー8世の時代、ヨーロッパ世界を支配するローマ正教からの干渉を防ぐために、「ローマ正教に従わずとも十字教の教えに則っている」「イギリスは国王をトップとして他の外部勢力から不可侵である」という口実を作る目的で設立された教会であり[注 2]、つまりは政治上の道具として作り出された。

元々「王室派」や「騎士派」よりも下位に位置する組織だったのだが、その後勢力を拡大して逆に「王室派」に対して命令できるほどの実権を握るようになった。しかし、「騎士派」とは設立当初からの上下関係が続いており、これにより英国三派閥は三すくみの命令系統となっている。また、あくまでも「人間として十字教の力を振るう者」という扱いなので、三派閥の中で唯一カーテナの恩恵を受けられない。

魔術大国のイギリスにおいて、社会や人々に害を為す魔術師を討つために試行錯誤していった結果、イギリス清教はそういった分野に特化していき、その中で特に「必要悪の教会」が実績と権限を拡大させていった歴史を持つ(詳細は後述)。

特色

古来から魔術に対抗してきた十字教の中においても、魔女狩り異端審問宗教裁判といった「対魔術師分野」の文化や技術が特に発達している。他宗派と比べてその差は歴然と言われている[注 3] が、拷問の末に死んだ者の脳から情報を引きずり出す技術も存在するなど、あまりに極め過ぎたために「虐殺・処刑の文化」にまで発展したという負の側面も持つ。その最たる物として戦闘機関「必要悪の教会」が存在し、現在ではイギリス清教自体と同一視されるまでになっている(詳細は後述)。

魔術サイドにおけるイギリス清教は、対魔術専門の治安維持機関として魔術師を取り締まる役割を持つ。社会に悪影響を及ぼしたり危険思想を持つ敵性魔術師・敵性魔術結社を定め、そういった者達が引き起こす魔術的な事件を捜査し、「必要悪の教会」を派遣し魔術師を討伐する、また逮捕した場合は連行して裁判を行い、その後は処刑もしくは監獄への幽閉を実行するなど、ある種の警察軍事裁判所刑務所的な機能を併せ持ち、治安維持のための必要な措置を執行する組織である。その行動範囲はイギリス国内に留まらず世界各地にまで及び、魔術社会の国際機関という側面も持つ[注 4][注 5]

実力制の「必要悪の教会」を始めとして他宗派や異教徒も抵抗なく戦力として取り込むなど臨機応変な対応ができ、事件解決のために機動的な組織行動も可能で、他の十字教諸派と比べて自由主義現実主義的な風潮が強い。また、その犯罪者を取り締まるという役割や、主人公の上条の仲間が数多く在籍していることから、作中では味方側に描かれることがほとんどである。しかし、必ずしもイギリス清教が正義というわけではなく、前述のように拷問も躊躇なく行い、場合によっては敵と見なす者の虐殺を指示するなど、極めて冷酷な組織でもある(特に上層部にその傾向が顕著)。

シンボルとして聖ジョージの印である赤い十字架を使っている。

対外関係

魔術サイドでは珍しく学園都市と外交上のパイプを築いており、様々な思惑を抱えながらも一応協力関係を結んでいる。互いに治安を維持する立場にあることもあって、学園都市に侵入した魔術師の対処や、科学・魔術の境界を破った者に対する制裁措置などでは、解決すべく積極的に情報交換や支援を行っている。「0930」事件から第三次世界大戦に至るまでの一連の騒乱では同盟関係となり、共にローマ正教と敵対する陣営に立った。第三次世界大戦後、最大主教が学園都市統括理事長の暗殺を行ったために敵対関係へと変化するも、双方のトップが代替わりした事で再び協力関係となり、新たな脅威であるR&Cオカルティクスを倒すという目的で共同作戦「オペレーション・オーバーロードリベンジ」を実行した。

同じ十字教三大宗派であるローマ正教やロシア成教とは、かねてから勢力争いなどの問題でそれほど良好な問題とは言えなかったが、特にローマ正教とは物語の進展によって衝突の機会が増え、イギリス清教が戦力を拡大する一方でローマ正教が弱体化していったため、より険悪な関係となる。前述のように一連の騒乱では明確にローマ正教と敵対し、それに伴いローマ正教と同盟関係となったロシア成教とも敵対関係となる。しかし大戦終盤では、フィアンマを止めるという目的で一致して水面下で和解し、終戦後は正式に対立関係も解消した。

組織構成

トップ

名目上、イギリス清教のトップはイギリス国王であり、今代では女王エリザードが務めているのだが、本来側近の役職である最大主教アークビショップが実質的にイギリス清教及び清教派のトップとしての権限を有して指揮を執っており、1909年以降はローラ=スチュアートがその座に位置している。新約22巻でローラが死亡したため、リバースからは彼女の成果物であるダイアン=フォーチュンが後任に就いた。

必要悪の教会(ネセサリウス)

イギリス清教の内部機関。正式名称はイギリス清教第零聖堂区 必要悪の教会(イギリスせいきょうだいゼロせいどうく ネセサリウス)

イギリス清教の中でも特に対魔術に特化し、魔術師や魔術結社の殲滅・処分、事件捜査や逮捕を任務とする実働戦闘組織である。対魔術を司る部署だが、魔術に対抗するためには同じ魔術を使って戦う必要があるという「毒を以って毒を制する」理念の下に作られ、構成員は全員が魔術師である。その名の通り、魔術という穢れを一手に引き受ける必要悪として存在している。構成員の単体戦闘能力はロシア成教殲滅白書のそれを上回る。

設立当初は、教会の中にあって魔術を扱う汚れ役として忌み嫌われる窓際の一部署に過ぎなかったが、その後着実に実績を積み重ねていったことにより勢力を拡大したため、現在ではイギリス清教全体の実質的な権限を握っており、しばしばイギリス清教及び「清教派」自体と同一視される。現に、「必要悪の教会」のトップはイギリス清教のトップである最大主教が兼務しており、「必要悪の教会」の本拠である聖ジョージ大聖堂は現在のイギリス清教の頭脳部となっている。

他の十字教宗派の戦闘要員は、あくまで十字教の教義や伝承に由来する魔術を用い、その本分は聖職者や修道者であって魔術師ではない。しかし「必要悪の教会」の戦闘要員は完全な実力制であり、実力さえあれば他宗派はおろか十字教とは関係ない異教に属する魔術師でも在籍する。また、便宜上聖職者の肩書きを持ちながらも異教の術式を使用する魔術師や、そもそも全く聖職者とは無関係な本職の魔術師も在籍しており、さらに本分として魔術師であるがゆえに、魔術師の例にもれず構成員達は個人主義が強く組織を軽視しがちで、この点でも「必要悪の教会」が特異であることが窺える。理論としては「嘘や策、拷問や暴力、それら全てを使ってでも敵を討てればそれでよし」という事になっている。なお、ロンドン市内には、スカウトしてきた新人の実力を試すための魔術的な施設や設備が多く置かれている。「道を外れたクズは死んでも苦しめ」という論理から、死者を天国へ逃さないためにターゲットの死体は葬儀も供養も行えない状態まで損壊させる。

作中では時折「悪い魔術師をやっつける、絵本のような仕事」と表現されている。あり体に言えばその通りではあるが、実際は殺害・拷問などの血生臭い任務も含まれており、また公的な職務でもあるので、構成員は公務員と同等の安定収入が得られる(その給料は国民の血税から賄われている)。

傘下宗派

天草式十字凄教(あまくさしきじゅうじせいきょう)
日本にある十字教の一派。現実の隠れキリシタンがモデルである。ザビエル耶蘇会が元になっているのでローマ正教の傍流ではあるが、東洋系の影響力が強すぎて、もはや匂いも残っていない。
江戸時代幕府による弾圧から逃れるため、十字教を仏教神道によって徹底的にカモフラージュする中で、他の十字教組織とは異なる方向へ進化を遂げて成立した。会話・食事・服装といった何気ない動作の宗教的意味を抽出し魔術の詠唱や儀式とするなど、「隠密性」に特化している。また、その魔術理論には仏教や神道の要素も組み込まれており、相互に欠点や不可能な部分を補完し合う「多角宗教融合型術式」という特徴がある。鎖国時にも諸外国の文化を積極的に取り入れており、直接的な戦闘においても、偶像のスペシャリストとして遠距離攻撃を用いるだけでなく、洋の東西を問わない剣術を融合させた独自の格闘術を用いるなどの近接戦闘に長け、集団戦闘も得意としており、「聖人崩し」などの独自の魔術も擁する。最も得意としているのが海戦で、長さ30メートル、全幅8メートルほどの「上下艦」や小柄のボートといった木造船を和紙の束という形にして隠し持つ技能もある。また、伊能忠敬の一派とも関係があったため「縮図巡礼」の「渦」を全て把握していて、「逃げる事」にも長けているので本拠地は不明とされていた。一方で、町民に紛れた幕府の監視役を早期発見するための技術が元になった、「不自然な者を捜し出す術」にも長けている。
神裂が一時的に抜けた間は建宮斎字が教皇代理を務めていた。
アニェーゼ部隊(アニェーゼぶたい)
アニェーゼ=サンクティスをリーダーとした252名のシスターから成る実行部隊。ローマ正教の部隊だったが、後にイギリス清教に移る。
ローマ正教徒の中から魔術的資質がある者を選び抜いて構成され、アニェーゼやアンジェレネのようにローマ正教に保護された浮浪児や捨て子もいる。メンバーは全員同じローマ正教の修道服を着ており、聖人の伝承や「天使の力」を応用した十字教由来の霊装や魔術武器を用いている。数の強みを活かした統率のとれた戦術を得意とするが、直接的な格闘能力は低い。

所属メンバー

インデックス(Index)
声 - 井口裕香[2]
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔導図書館の少女。本作のメインヒロイン。
詳細は「インデックス (とある魔術の禁書目録)」を参照
ステイル=マグヌス(Stiyl=Magnus)
声 - 谷山紀章[2]
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師。
詳細は「ステイル=マグヌス」を参照
神裂 火織(かんざき かおり)
声 - 伊藤静[2]
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師。天草式十字凄教の女教皇も務める。「聖人」。
詳細は「神裂火織」を参照
土御門 元春(つちみかど もとはる)
声 - 勝杏里[2]
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師。学園都市の学生として科学サイドに潜入する多角スパイでもある。
詳細は「土御門元春」を参照
ローラ=スチュアート(Laura=Stuart)/ コロンゾン
声 - 川澄綾子[2]
イギリス清教の「最大主教アークビショップ)」、かつ「必要悪の教会」のトップ。非常に長い金髪の持ち主の女性。若い容姿[注 6] をしているが、女王エリザードと軽口を叩き合えるほどの旧知の仲であるなど、実年齢は見た目通りではないらしく、記録上初めて最大教主として現れた1909年から美貌が変わっていない。土御門に教わったせいで、中途半端に古語が混ざったおかしな日本語を話す。政治手腕は立場に相違ない実力を見せるが、普段はその地位や権力に似つかわしくない軽目の言動を取る。しかし、インデックスに掛けた「首輪」やリドヴィアに対する制裁のように、人間心理を突く極めて冷酷で打算的な面も持つ。それだけなら確実に悪人の部類だが、同時に何の利益もない善行も行っている。
その正体は、1909年のアフリカでの実験で、アレイスターが「深淵(アビス)(英語版)」と同化する事でセフィラとセフィラの間を越えようとした際に接触したとされる異種高次生命で、既存の「邪悪の樹」にも収まらない333の数価を刻まれた大悪魔コロンゾン。アレイスターに召喚される以前にメイザースによって召喚され、アレイスターに初めて召喚されるふりをしてアレイスターを破滅に導けという命令を受けていた。アレイスターの肉体を乗っとるのに失敗したため、彼の第2子ローラの肉体を霊媒としていると語る。
「女の髪には魔が宿る」という古い伝承の通り、長い金髪の中にコロンゾンが潜んでおり、髪を利用した術を使う。どの術もホルスの領域に到達した絶大なものだが、威力が高まるたびに肉体を動かす制約に縛られるため、大技を放った直後で反動制御に気を取られている間は、普通の魔術師と同じ隙が生じてしまう。
シェリー=クロムウェル(Sherry=Cromwell)
声 - 渡辺明乃[2]
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する女性魔術師。魔法名はIntimus115(我が身の全ては亡き友のために)。年齢は20代後半で金髪に褐色肌の女性。寓意画・紋章に隠された暗号などを得意とする、暗号解読専門官。また、王立芸術院で美術講師をしており、優れた彫刻家として有名であるようで、芸術に関しては造詣が深い。一方で身だしなみには全く気を使わず、髪はボサボサで擦り切れたゴスロリという風体。丁寧な女言葉と乱暴な男言葉を交えて話す。
使用する魔術はカバラで、オイルパステルを用いてその場にある土石や金属から「ゴーレム」を形成・使役する。このゴーレムは、後述する友の名前から「エリス」と名付けられている。
かつて、科学サイドと魔術サイドが協力した実験で科学サイドの友人のエリスを失って以来、科学と魔術は棲み分けなければならないという考えを持つ。
オルソラ=アクィナス(Orsola=Aquinas)
声 - 遠藤綾[2]
イギリス清教に所属するシスター。「法の書」を巡る事件でローマ正教から改宗する。ミディアムヘアの金髪に巨乳の持ち主の美少女。魔術関連の暗号解読を得意とする情報解析のエキスパートで、魔道書による有害な知識から人々を守るために活動している。また、布教も精力的に行っており、3か国もの異教地で神の教えを広めた功績が認められ、自分の名を冠した日本最大級になるはずの教会を学園都市近くに建設中であった。その関係から、交渉や説得に長けている。暴力ではなく言葉によって、救いを知らず求めてもいない者へ「自分がやりたいから」という理由だけで救いの言葉を広め、口先だけではなく現実に武器を捨てて自分の意思を貫く姿勢は上条からも尊敬され、「最大最強にわがまま」と評される。
臨機応変な高速戦闘は苦手だが、のんびりじっくり行う作業はそこそこ得意で、専門ではない回復魔術も応急手当レベルなら何とかできる。
性格はマイペースというより、他人の話をロクに聞かない。さらには、会話が進んだり戻ったりする。天然なのか大人なのか妙に色っぽい反応と所作を見せ、その行動に他人を巻き込むこともしばしば。
テオドシア=エレクトラ
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する女性魔術師。40歳前後で四男八女の母親。金と銀が混じった髪に、だぶついた黒い上着と色を抜いて真っ白にしたジーンズという服装をしている。いい加減で非常にノリが軽くコミカルな性格をしており、ステイルからはたびたび苛烈なツッコミを受ける。子持ちゆえに子供の世話や対応に慣れている。
飽きっぽいせいか北欧神話をメインに用いる術式や霊装を頻繁に変えている。
リチャード=ブレイブ
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師。年齢は20歳くらい、黒いコートを着た長身の男性。主な活動は、大西洋にて北米大陸の魔術結社のイギリス侵攻を阻止し、多大な功績を立てている。
北欧神話最強の武具の一つで、世界を支える樹をまとめて焼き払う炎の巨人スルトの剣の名を冠した、西洋剣のような霊装「破滅の枝レーヴァテイン)」を扱う。剣には「sgkalu(魔術を使って太陽を得た松明)」のルーンが刻まれていて、あらゆる物質を焼き尽くす炎を発生させる効果があり、コンクリートのような不燃物はおろか、「別の炎」「水蒸気」といった通常あり得ない物まで燃やすことができる。
スマートヴェリー
声 - 浜崎奈々
イギリス清教に所属する魔女。語尾を伸ばしたり些か緊張感に欠ける甘ったるい口調で話す。箒や魔法薬を用いて高速で空を飛ぶ。
レイチェル
イギリス清教に所属するシスター。かつてインデックスと一緒に遊んでいた彼女の友人。
土御門 美秋(つちみかど びしゅ)、土御門 冬頭(つちみかど とうず)
イギリス清教に所属する魔術師。旧姓「卜部」と「芦屋」。土御門元春が学園都市へと潜入する際、登記上の家族として設定された人物。美秋は、土御門とはそれ以前からの仲であったらしく、親しげに会話を交わしている。
ツアーガイドの少女
イギリス清教に所属するメッセンジャー兼ガイドの少女。本名は不明。金髪で年齢は15歳ほど、タイトスカートスーツスカーフというツアーガイドらしい服装の少女。捜査の依頼内容を伝え、魔術師を現地に案内するという仕事をしている。世界各地の文化や歴史に精通し、さらに現地での事件捜査に必要な情報を引き出すメモ帳型の霊装を持っており案内自体は優秀だが、魔術的な知識に関しては素人なのでたびたび初歩的な質問をしては神裂やジーンズ店主にあきれられている。教えられれば簡単な解析魔術程度は使えるが、本職の魔術師ではないので戦闘能力は皆無。
聖ジュリアン大聖堂の司教
イギリス清教の司教。本名不明。ロンドンにある聖ジュリアン大聖堂の司教を務める初老の男性。「必要悪の教会」が人員不足に陥りがちなことに着目して、自ら作り上げた人身売買ルートで用意した身寄りのない子供達を魔術師に仕立て上げ「必要悪の教会」に人員供給するシステムを密かに構築し、その功績により今の地位を得ている。セアチェルがその子供の一人であったことや、以前から司教の計画を知っていたことからエーラソーンと因縁が深い。
スラッパール
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師。青ざめた肌をした病弱そうな青年。海外の魔術勢力のイギリス侵攻を防ぐスコットランド北部の要衝「レンガ埠頭」の管理人を務めている。先天的な体質として一定以上の複雑な術式が構築できず、高度な魔術が扱えないという欠点を持つ。そこで、補佐役として作り出したアルファルに迎撃術式の代行をさせレンガ埠頭の防衛任務に就いている。しかし、アルファルの本当の用途は進化のための研究素材であり、彼女の力を利用して自分の先天的欠点を克服することが真の目的である。その過程で自然界の生態系に悪影響が出る可能性も全く気に懸けず、自分の目的のためには手段を選ばない。
任意の形の微粒子を予め散布し、そこに過冷却水を撒いてルーン文字型の結晶を形作り、極小のルーンを大量に作り出す戦法を用いる。たった一種類のルーンながら、タンクローリーを使って何万何億も生産することによって、圧倒的な物量で先天的欠点を補っており、ハンデを持ってるにも関わらず、まともに喰らえば「聖人」の神裂でも「数の暴力」で削り取られかねないというほどの力量を持つ。
「ヴィーダルの靴」の女
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する女性魔術師。本名不明。髪は茶髪で歳は神裂と同程度、Tシャツとミニスカートを着たラフな格好に、霊装が入ったリュックを左右の肩に1つずつ背負っている。性格は非常に好戦的。上からの指令にそのまま従って事務的に仕事を片付ければいいという考えを持つ。同僚ではあるが、神裂達とは面識がなかった。
北欧神話に登場するフェンリルの体を真っ二つに引き裂く怪力の神ヴィーダルが履いていた、特殊な靴の伝承を利用した霊装「ヴィーダルの靴」を扱う。一辺が数cmの三角形の革を大量にばら撒き、それによって自身の膂力と周囲の様々な自然現象の力を強化する。
フリーディア=ストライカーズ
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師の少女[3]。両親は第一級の実力と即断即決の行動力を持つ魔術師で、魔術をもってしか自己の有用性を証明できないほどどっぷり浸かっておきながら、魔術を心底嫌悪していたという人物であり、魔術サイドからの離反を試み野に下ろうとしたため、自身の幼少期にイギリス清教の手でどこかの監獄へ投獄されている。魔術は本来誇るべき素晴らしいものだと信じており、魔術が日陰者でなくなる未来を実現するため、勝手気ままに被害を拡大させる「凶悪な魔術師」を倒す仕事に就いた。
扱う術式は宗教的基盤を持たない民間伝承に登場する「宝石の呪い」の作為的な誤解釈を利用したもので、宝石を「核」とする鉱石ラジオの霊装を用いて魔術に組み込んでいる。「宝石の呪い」は法則性があやふやであることから、応用・増幅・管理が難しい反面、明確な理論によって起こせる現象の上限を突破できる。
トーキー=シャドウミント
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師の青年[4]。「宗教による民衆の統治」を象徴する教会のの音を魔術に転化し、複数の鐘を組み合わせ、順番通りに鳴らす事で、本来は独立した鐘に刻まれた銘文を繋げて全く違う効果を生み出すという、子供の文言遊びを応用した術式を操る。所有する先端に小さな鐘をいくつも取り付けた真鍮の杖は、「偶像崇拝の理論」で各々の教会の鐘とリンクして遠隔地から打ち鳴らす効果がある。この事から「鐘楼斉唱」とも揶揄される[4]
メルヴィナ=ベイリー、グレンシア=ベイリー
イギリス清教に所属するシスター。
ニクス=エヴァーブラインド
「必要悪の教会」所属の幼い修道士。技術や学問の名を冠する魔術師。殺しを生業とするためか清貧や純潔とはかけ離れた印象を与える。
「サイン」を重視し、己の手足で示せる限界を超えた術式を扱う手段として、生身で使えば目が潰れるような塗料で先鋭化したガラスの義眼などをアタッチメント化した己の肉体に埋め込み機能させている。
アンジュ=カタコンベ
金髪のメイド。スーツケースのような「」を積み上げ持ち上げるパワフルな人物。色々と崖っぷちで、まともな出会いに飢えており、ミスと呼んだ相手を腕力でぶっ飛ばす。
キュティア=バージンロード
メガネを掛けた若奥様風の女性。罪人の体液の穢れを適切に転化させて特別な力を宿す伝承に由来する「刀の錆」をかき集めた集積体を、赤錆び色の回転刃に変えてリードにつないでいる。
ダイアン=フォーチュン
「黄金夜明」メンバーの人格をモデルに、ローラ=コロンゾンがタロットの「原典」で製造した存在。コロンゾンの次の最大主教となる。

天草式十字凄教(メンバー)

神裂 火織(かんざき かおり)
詳細は「神裂火織」を参照
建宮 斎字(たてみや さいじ)
声 - 鳥海浩輔[2]
天草式十字凄教の教皇代理。イギリス清教の象徴である赤十字が入った白Tシャツを着用し、首からは小型の扇風機を幾つも下げるなど、隠密に特化した天草式にしては奇抜な服装をしている。
日常的な仕草に含まれる儀式的動作を組み合わせて術式を練り上げる、偶像のスペシャリスト。武器の扱いにも精通しており、180cmほどの両手持ちの長剣「フランベルジェ」を片手で軽々と扱うが、できる限り殺さずに事を収めるため、両刃の内、片側をなまくらになるよう研いでいる。戦いの局面に置いては非常に理知的で頭の回転も速く、常に仲間に対しての気遣いを忘れず、上条同様、かつて敵対した者でも助けを求める者には手を差し伸べる優しさを持つ。実力はかなり高く、ステイルと上条の2人を相手にほぼ互角の戦いを繰り広げたほど。一方で、プライベートでは五和の恋を裏から手助けしたり、神裂の恋愛について余計な噂を流したりするなど、お節介でユーモラスな一面も持つ。
五和(いつわ)
声 - 茅野愛衣[2]
本作のヒロインの1人。天草式十字凄教に所属する女性魔術師。フルネームは不明。『必要悪の教会』特別編入試験編SSでは事実上の主人公。
二重まぶたが印象的なショートヘアの少女。建宮によると「隠れ巨乳」。普段は控えめかつ温厚な性格で、オルソラほどではないがやや天然な面もある。しかし、怒らせると別人のように性格が豹変する。料理の腕はプロレベルの舞夏を唸らせるほどで、バイク・自動車・小型船舶・ヘリコプターなどを操縦できるなど、科学方面に疎い魔術師の中では比較的常識人である。
「法の書」事件で上条に好意を抱く。建宮ら天草式メンバーのたびたびの応援を受け果敢にアプローチを試みるも、当初は奥手な性格からおしぼりを渡すのが精一杯だった。アックア戦で護衛として上条宅を訪れた際は圧倒的家事スキルで彼を感激させ、インデックスの居候としての立場を脅かした。天草式がイギリス清教傘下に入った現在は、ロンドンの日本人街に住んでおり、尊敬する神裂との距離が縮まり嬉しい反面、上条との距離が遠くなり寂しく思っているが、織姫彦星のような関係と前向きに捉えている。伊達や酔狂ではなく、上条のためなら死んでもいいとまで思うほど慕っている。
戦闘では主に刃の先端が長く、根本の両側が外に大きく反っているコルセスカの一種「海軍用船上槍(フリウリスピア)」及び、神裂同様に天草式特有の鋼糸を用いた攻撃「七教七刃」や肉体強化魔術を使った近距離戦を駆使する。そのため、一般人以上の身体能力があり、さらに天草式の治療魔術も使える。
浦上(うらがみ)
声 - 渕上舞[2]
天草式十字凄教メンバー。上条と同年代の少女。武器はドレスソード。
牛深(うしぶか)
声 - 中西正樹[2]
天草式十字凄教メンバー。大男。武器は戦斧。
イギリス進出記念ではしゃぎすぎ、わずか数日で隠れ家の貸事務所を埋め尽くすほどの洋物グラビア雑誌を購入してしまい、対馬に叱られる[5]
香焼(こうやぎ)
声 - 菊池勇成[2]
天草式十字凄教メンバー。小柄な少年。武器は短剣。
諫早(いさはや)
声 - 相馬康一[2]
天草式十字凄教メンバー。初老の男。武器は刀、メイス。
イギリス進出時には、セントアンドリュースを夢見てトレーラーハウスを埋めるほどの大量のゴルフセットを買い込み、対馬に呆れられる[5]
野母崎(のもざき)
声 - 田所陽向[2]
天草式十字凄教メンバー。既婚者の男。武器は西洋剣。
対馬(つしま)
声 - 幸村恵理[2]
天草式十字凄教メンバー。ふわふわ金髪の女性。武器はレイピア。
長身に反比例して胸は控えめだが、建宮曰く「脚線美(の持ち主)」。残念な言動を繰り返す天草式男衆を叱り、苦言を呈する役目が多い。

アニェーゼ部隊(メンバー)

アニェーゼ=サンクティス(Agnese=Sanctis)
声 - 釘宮理恵[2]
イギリス清教に所属するシスター。アニェーゼ部隊の隊長。年齢は12-14歳。背はインデックスよりも低く、赤毛の髪を鉛筆ぐらいの太さの大量の三つ編みにしている。語学に堪能で、複数の言語を話すことができる。サド気質な面があり、オルソラや「騎士派」にボロボロになるまで尋問をする反面、自分へのスカートめくりのようなセクハラ行為には慣れておらず死ぬほど嫌がる。
ルチアに「寒気を感じさせたほどの信仰心を持つ」と言わしめ、仕事の報酬を聖書の印刷代に当てた上、それを古びた教会に手渡しで配り回っていたほどの敬虔なローマ正教徒である。十字教至上主義者で、ローマ正教以外は旧派でも異端だと考えており、十字教の矛盾や抜け穴を探して利用する近代西洋魔術師を嫌い、神に祈らないのに神の恩恵を受けている者にも嫌悪感を持つ。
戦闘では第5元素・エーテルの象徴武器蓮の杖(ロータスワンド)」を使用する。この武器はエーテルを扱うと同時に、他の四大元素全ての武器としても使用できる特性を持ち、「何にでもその法則を適用できる」ことから空間そのものに作用させる座標攻撃の魔術を発動できる。
ルチア(Lucia)
声 - 伊瀬茉莉也[2]
イギリス清教に所属するシスター。アニェーゼ部隊の一員。背が高く、やや猫目な顔つきでアニェーゼやアンジェレネより一回りほど年上である。アニェーゼ部隊の中では巨乳でスタイルがいいため、スカートめくりの被害に頻繁にあっているらしい。アンジェレネと違い、食事は主に野菜中心であるなど必要以上の栄養摂取をしない禁欲的な生活を送り、仕事のないときでも教会の鐘楼に登って非常時に備えるほど仕事熱心で、敬虔な信徒である。修行中のアンジェレネの指導役のような立場にある。アニェーゼに対しては年下であるが、その高い信仰心に尊敬の念を抱いている。
アレクサンドラ王家の聖カテリナが触れた処刑・拷問用の車輪が爆発し、その破片で処刑場に集まった見物客4000人が死亡したという「車輪伝説」に基づいて、大きな馬車の車輪を爆発させて数百の破片を散弾銃のように撃ち出す攻撃術式を使う。攻撃後、敵に刺さった木片は磁石に吸い寄せられるように修復される。
アンジェレネ(Angelene)
声 - 片岡あづさ[2]
イギリス清教に所属するシスター。アニェーゼ部隊の一員。フランス出身だが、両親にミラノまで連れてこられて捨てられた過去を持つ。背は低く、三つ編みの金髪にそばかすが特徴で、若干どもりながら話す癖がある。「アドリア海の女王」の一件ではルチアと共にアニェーゼの救出を試みるなど仲間思いな性格。非常に食欲旺盛で大の甘党の上に野菜などは大嫌いであるなど、シスターにあるまじき生活を送っているため、たびたびルチアに注意を受けている。
十二使徒マタイの象徴である金貨袋に「天使の力(テレズマ)」を通し、追尾型の飛び道具として操る。金貨袋は砲丸投げ鉄球に匹敵する威力を持つほか、袋の口紐を使って相手を拘束する事もできる。ただし、まだ修行中の身であり、術式も大雑把でインデックスには酷評されている。
アガター
声 - 渕上舞
イギリス清教に所属するメガネを掛けたシスター。アニェーゼ部隊の一員。主に通信や連絡係を務める。
カテリナ
イギリス清教に所属するシスター。アニェーゼ部隊の一員。

その他の協力者・関係者

上条 当麻(かみじょう とうま)
本作の主人公。学園都市に住む少年。インデックスの管理人という関係上、たびたびイギリス清教に協力している。
詳細は「上条当麻」を参照
ジーンズショップの店主
ロンドンでジーンズショップを営む男性魔術師。無給で半ば強制的に協力させられている。
チャールズ=コンダー
声 - 中西俊彦
考古学の権威であり、大英博物館に所蔵される物品の管理と修復を任される「保管員」。
30代後半の男性。自身は魔術に関係ない一般人だが、ローラに謁見できる地位にあり、「使徒十字」の事件やブリテン・ザ・ハロウィンでの「連合の意義」の発動などに関与している。
エーラソーン
イギリス清教と契約を結ぶ魔術師にして、魔術的な拘束具の専門家である拘束職人。安物のコートを着た大柄の男性。大聖堂の魔術セキュリティや牢獄の拘束具を開発・製造するプロ。様々な道具・霊装を駆使する戦い方をし、宗教裁判用の拷問具を用いる。銀色の蛇や蛸、蝙蝠のような形をした拘束用自律型霊装「グレイプニル」は、北欧の主神オーディンを喰い殺す獣フェンリルを縛るための不可思議な紐を模したもので、「この世には存在しない素材で作られている」という暗喩を、独自の推測で「複雑な熱処理を施した」であると仮定し、2mを超える巨大な斧を媒体として制御している。
数年前にセアチェルを人身売買から救い施設に預けるが、脱走癖があり危なっかしい彼女を引き取る。初めはセアチェルに魔術の存在と拘束具の仕事を隠し遠ざけようとしていたが、「生きがい」を切望する彼女の要求を已むなく受け入れる。
セアチェル
エーラソーンの拘束具の実験台を務めていた少女。年齢は16、7歳で華奢な印象の少女。金と茶色が混じったような色の強い金髪と静脈の色が浮かぶ白い肌に、ペンギンのような歩き方が特徴。「捕まえる」専門家のエーラソーンとは対照に、あらゆる物から「抜け出す」資質が備わっている。
10歳くらいの頃、両親に捨てられ人身売買されかけた際にエーラソーンに助けられ、それ以来彼に懐く。施設に預けられた後も彼に会いたい一心で脱走を繰り返し、引き取られてからは彼に依存して生きるようになる。エーラソーンとの関係はどこか歪んでいて、彼の話題には喜怒哀楽や好悪がなく他人事のように話す。
アルファル
スラッパールが作り上げた人工魔術生命体。「アルファル」らしき化石から人工的に復元し作られた少女。外見年齢は10代前半で体格は小柄、長い金髪に色白な肌と尖った長い耳を持つエルフらしい容姿をしている。ドグェルグの対極として調整されたので金属や地下空間を嫌い、木綿の布地と木製のボタンでできた衣服を着ている。魔術生命体ではあるが、外見も精神面もほとんど人間と同じ。
彼女自身の肉体という「地球上に存在しない特殊環境」が、周囲のあらゆる動植物を歪んだ形に進化させてしまうという「進化体質」を持つ。これは極端な条件による突然変異に近く、数時間彼女の近くにいるだけで、身体の形状や機能が大きく変異してキメラのような異形の生物と化す。
表向きは先天的に複雑な術式を構築できないスラッパールの仕事を助けるDNAコンピュータの代用品であるが、実際はスラッパールが自身の体質を「進化」で克服するために作られた存在。
烏丸 府蘭(からすま ふらん)
ローラ=スチュアート直属の「黄金」系魔術師。上里勢力に諜報員として潜入していた。
クリファパズル545
異種高次生命の構造を簡略化し、コロンゾンの指向性と合致する形で調整された人工的な悪魔。本質としては生命というより器物に近く、生命の樹の逆位置にある「邪悪の樹」を正しくなぞって「命に似た何か」を製造する助けにしている。ローラ=コロンゾンが世界状況を掌握できなくなった際、クロウリーキラーとして起動するようインプットされており、存在意義はクロウリーを殺すことだけ。
額には禍々しい穴を開け、小柄な体躯に反して半透明の肉体はグラマラスで肉感的、背には薄膜の翼、腰の後ろに触腕を想わせる邪悪な尾があり、人間ではあり得ぬ七色の髪は内側に丸まっていて大きな傘のようにも見える。
一国家を丸ごと「戦争の狂気」に突き落とす怪物で、絶望的な戦時下での余計な悲壮感や形のないデマといった物を象徴する、「人をおかしくさせる空気そのもの」であり、そこにいるだけで秩序を壊す存在。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 英国国教会(聖公会)はおおむねプロテスタントに分類されるが、イギリス清教は前述のようにカトリックである。
  2. ^ 現実と違い離婚問題ではない。
  3. ^ アニェーゼは「ウチの方(ローマ正教)はごっこ遊びのオママゴトみてえなもん」と評し、ステイルはビアージオとリドヴィアに対し「君達の言う『拷問』と僕達の言う『拷問』は種類が違う」と豪語している。
  4. ^ ただし、他の公的な魔術組織に対しては内政干渉と見なされるので深く介入できない。
  5. ^ あくまで魔術社会で国際的に活動可能というだけで、一般的にはイギリス国内にのみ存在する国家宗教に過ぎない。日本にはイギリス清教の教会施設は一軒もない。
  6. ^ 本文での描写は18歳ぐらい、灰村によると「大学生くらいになったインデックスのイメージ」。

出典

  1. ^ SS1巻 137ページ
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “とあるシリーズ のアニメ、声優・キャラクター・登場人物・最新情報一覧”. にじめん. https://nijimen.net/tags/toaru 2023年2月9日閲覧。 
  3. ^ 『必要悪の教会』特別編入試験編SS 第1章 6-8ページ
  4. ^ a b 『必要悪の教会』特別編入試験編SS 第2章 14-17ページ
  5. ^ a b 『必要悪の教会』特別編入試験編SS 第2話 6-8ページ
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