アルニカ・モンタナ
アルニカ・モンタナ (学名Arnica montana、ほかwolf's bane, leopard's bane, mountain tobacco , mountain arnica[1] ) は、キク科アルニカ属の植物。
和名はセイヨウウサギギク。 7月上旬から下旬に黄色の花を咲かせる。
生態
ヨーロッパ原産。多年草。ヨーロッパや中央アジアの標高の高い山地、遊牧地に自生している。高さは30センチほどになる。 日本でも見られる高山植物のウサギギクに近縁な種類[2][3]。
分布
ユーラシア大陸やグリーンランドなどの標高の高い場所に広く分布する[4]。
化学成分
ハーブ
山に放牧された羊は、怪我をすると自らこの花を食べると言う俗説があり別名「転んだときの万能薬」とも言われる。古くからハーブとして利用されていて打ち身などの治療にも使われてきた。ハーブとして使われるのは花の部分で、150種以上の成分が含まれている。炎症や関節痛などに薬効がある。 しかし、米国食品医薬品局はこの花を毒性のあるハーブに分類している。「ヘレナリン」という含有成分を大量に摂取したりすると有毒だ。経口摂取や粘膜、開いた傷口への塗布は危険。他にも花粉はくしゃみを誘発するので「アルプスのタバスコ」という俗名もある。
脚注
- ^ Judith Ladner. “Arnica montana”. Food and Agriculture Organization. February 13, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。March 16, 2010閲覧。
- ^ Arnica montana L., relevant European medical plant (2014). Waizel-Bucay J., Cruz-Juarez M. de L. Revista Mexicana de Ciencias Forestales, Vol. 5 Issue 25 pp. 98–109
- ^ “BiolFlor search system”. December 8, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。November 29, 2015閲覧。
- ^ Archibald William Smith A Gardener's Handbook of Plant Names: Their Meanings and Origins - Google ブックス
外部リンク
- Royal Society of Medicine Article concerning testing involving Arnica (RSM)
- Botanical.com, a modern herbal Arnica